道 社会貢献賞私学教育功績者 平野氏など5人に栄誉 表彰式は30日札幌市内で(道・道教委 2023-10-27付)
道は、5年度道社会貢献賞(私学教育功績者)の受賞者を決定した。札幌国際大学理事・同大短期大学部学長の平野良明氏など5人が受賞。表彰式は30日午前11時から札幌ガーデンパレスで執り行う。
道は毎年度、長年にわたり本道の私学教育の振興に顕著な功績を上げた人に対して、道社会貢献賞(私学教育功績者)として表彰している。昭和33年度から実施し、今回で66回目を数える。
これまでの受賞者は、本年度の5人を含め327人となる。
5年度道社会貢献賞(私学教育功績者)における受賞者と功績概要はつぎのとおり。=敬称略=
▽開田仁司(前旭川大学情報ビジネス専門学校長)
旭川大学情報ビジネス専門学校の教員、教頭、副校長を経て、平成27年から同校校長として、長年にわたり多様な専門分野の人材育成により多くの専門的人材を社会へ輩出するとともに、職業教育の振興に貢献している。
道私立専修学校各種学校連合会理事など専修学校関係団体の役職を務め、職業体験の機会に恵まれない中学生や高校生を対象とした職業講話や体験講座などを実施し、キャリア教育に貢献している。
また、専修学校の教育者として、多くの専門的人材を育成してきた功績のみならず、時代に即した教育課程の改善や教育環境の整備充実に尽力するなど、本道の私学教育および専修学校教育の振興発展に果たした功績は顕著である。
▽杉山英子(ならの実学園理事長・桜ヶ丘幼稚園長)
旭川大谷さくら幼稚園教諭、桜ヶ丘幼稚園教諭、同園園長を経て、昭和63年からならの実学園理事に就任。現在は同法人の理事長として、長年にわたり幼児教育の充実と発展に貢献している。
「一人ひとりの存在価値をしっかり見出し、自己肯定感が持てること」を教育目的とし、園児の年齢や成長に合わせたカリキュラムを組み実施しているほか、平成25年から北斗文化学園道福祉教育専門学校で非常勤講師を勤め、家庭教育や子育てに加え、地域や幼稚園、保育所などの施設が共に連携して幼児教育・保育を充実させていくことが重要であるという理念のもと、後進の育成にも力を注いでいる。
また、室蘭市私立幼稚園協会会長、道私立幼稚園協会理事、同協会西胆振支部長を歴任し、教育環境の向上に努めるなど、本道の私学教育および幼児教育の振興発展に果たした功績は顕著である。
▽竹本将人(望洋大谷学園理事・大谷室蘭高校長)
登別大谷高校教諭として勤務後、同校の教頭および校長を経て、平成15年から登別大谷学園理事(現望洋大谷学園)に就任。現在は大谷室蘭高校校長として、長年にわたり高校教育の充実と発展に貢献している。
建学の精神に基づく教育活動を通じて、感謝できる心や思いやりの心を身に付けさせるなど、社会に貢献できる生徒の育成に力を発揮し、多くの人材を社会に送り出すとともに、学校法人望洋大谷学園の設立に尽力し、大谷室蘭高を開校させるなど、胆振西学区の課題であった中学校卒業者の進学率の向上に貢献した。
また、道私立中学高校協会理事、同協会胆振支部長等を歴任するなど、本道の私学教育および高校教育の振興発展に果たした功績は顕著である。
▽平野良明(札幌国際大学理事・札幌国際大学短期大学部学長)
静修短期大学(現札幌国際大学短期大学部)に助手として勤務後、同大学講師、助教授、教授を経て、その後10年間は札幌国際大学教授を勤め、現在は札幌国際大学理事および札幌国際大学短期大学部学長として、長年にわたり高等教育の充実と発展に貢献している。
この間、道私立幼稚園協会心の教育(道徳教育)推進委員会審議員をはじめ、道幼稚園教諭養成校協会の設立発起人として初代事務局長に就任。その後会長・理事を歴任するなど、道内養成校と幼児教育の現場を結ぶ組織づくりや後進の育成に大きく力を発揮した。
また、道幼・保・小連携教育調査研究協議会座長、道幼児教育研究協議会委員副座長、道教委幼児教育推進センタースーパーバイザー等を歴任、日本私立短期大学協会常任理事を務めるなど本道の私学教育、高等教育等の振興発展に果たした功績は顕著である。
▽渡邊和弘(京都育英館理事・栄高校長)
埼玉栄高校、さとえ学園小学校での勤務を経て、平成27年に栄高校長に就任。苫小牧駒澤大学副学長を兼務し、現在は学校法人京都育英館理事として、永年にわたり私学教育の充実と発展に貢献している。
特に栄高校長に就任後は、私学独自の教育理念に基づく教育の重要性を掲げ、生徒の進路や部活動の実績の向上に努め、同校を高い定員の充足率を確保するまでの学校へと発展させた。
また、令和3年には個別性を重視した学びを提供できるアフタースクールを開校したほか、白老町の中学3年生を対象とした「白老寺子屋」に参加、栄高校の教職員を講師とするなど、地域の教育活動の充実発展に大きく貢献している。
道高校長協会私立部会理事等を歴任するなど、本道の私学教育、高校教育の振興発展に果たした功績は顕著である。
(道・道教委 2023-10-27付)
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