児童向け冊子１６０冊寄贈　福島町教委に中塚建設

（市町村 2023-11-02付）

小野寺教育長（左）に冊子を寄贈する中塚社長

　【函館発】中塚建設㈱（福島、中塚徹朗社長）は１０月２５日、㈱Ｇａｋｋｅｎが発行する児童向け冊子『最強のりものヒーローズ』を福島町教委に寄贈した。同社が所有する動物柄重機が取り上げられたもので、１６０冊をプレゼント。町役場を訪れた中塚社長は「地元の子どもたちが業界に親しみを抱くきっかけになれば」と願った。

　中塚建設は平成７年、建設業を身近に感じられるようにと動物をモチーフにした重機を導入。現在まで３０台以上に自社独自のデザインを施してきた。キリンやトラを模した重機は地域住民に広く知れ渡り、１１年からは地元小学校が開く写生会のモデルを務めている。

　Ｇａｋｋｅｎは令和３年度、児童向け冊子の働く車シリーズに動物柄重機をピックアップ。全国の読者アンケートでも人気を博しており『最強のりものヒーローズ１１―１２月号』で再び紹介することとした。

　今回は最も認知度の高い「キリンクレーン」と、若手職員の工藤あやかさんがデザインした「にゃんこバックホー」が登場。同じく動物柄が描かれた飛行機や電車、バスなどと並び、大きく扱われている。

　中塚建設は自社で購入した１６０冊を福島町教委に寄贈。中塚社長から冊子を受け取った小野寺則之教育長は「子どもたちが地元の仕事を知る絶好の機会」と謝意を表し、町内の幼稚園および保育園、福島小学校の１～３年生、吉岡小学校の１～４年生に配布することとした。

　中塚社長は、子どもたちの教育に地域全体が関わっていくことの重要性を強調。成長を願うとともに、将来は地元で活躍してほしいとし「業界の担い手確保にもつながれば。親しみを持ってもらえるよう、今後も交流を深めていきたい」と述べた。

(市町村 2023-11-02付)