学生の就業体験等予定　東川町と道文教大が協定

（市町村 2023-11-09付）

菊地町長（左）と渡部学長

　【旭川発】東川町と北海道文教大学は６日付で、包括連携協定を結んだ。同日に町役場で締結式を行い、互いの協力を誓い合った。今後、学生の就業体験を町内で受け入れるなど、相互の特色を生かした交流を図って地域社会の発展を目指していく。

　人材育成や教育・研究、地域活性化などの各分野において相互に協力し、発展に寄与することを目的に協定を結ぶこととした。道文教大はこれまで、道教委、地元恵庭市など道内自治体、道内外の企業、医療機関、他大学など７０者以上と協定を締結している。

　連携事業は、人材育成や研究など交流連携に関する事項、人的・知的・物的資源の相互活用に関する事項、地域活性化や観光振興のための連携・協力に関する事項など６項目を掲げている。

　締結式には、町と大学から各４人が出席。菊地伸町長と渡部俊弘学長が協定書にサインし、互いの協力を誓い合った。

　記念撮影に続いてあいさつした菊地町長は「当町は返済不要の奨学金を支給するなど人材育成に力を入れており、大学等への進学率が近年向上するなど成果が表れてきたところ。道内大学と合同の取組は今まで少なかったので、今回の協定締結に対しお礼申し上げる」と謝意を示した。

　渡部学長は、大学の歴史を振り返った上で「協定締結をうれしく思う。これからの時代、グローカルな視点を持った人が増えていく。そして、人口が多い都市部が全てという従来の価値観も変化している。大学が地域発展への橋渡し役を果たせれば」と述べた。

　具体的な内容は今後協議していくが、今のところ学生の就業体験を町内で受け入れるなどの取組を予定している。

(市町村 2023-11-09付)