全子連が中央会議・研究大会　子ども会活動の未来探る　５００人　９分科会で研究協議

（関係団体 2023-11-06付）

あいさつに立つ美田会長

　全国子ども会連合会（美田耕一郎会長）は１０月２７日から３日間、京王プラザホテル札幌で第５６回全国子ども会育成中央会議・研究大会、５年度道地域子ども会育成研究協議会を開催した。テーマ「これからの子ども会～子どもたちと地域の未来に向けて」のもと全国各地から約５００人が参集し、９分科会で時代の変化に対応する子ども会の形を話し合った。

　研究大会の道内開催は３回目、札幌市内での開催は初めて。

　初日は京王プラザホテル札幌で開会式を挙行。開会に当たり美田会長は、多様性を認め持続可能な地域を構築するため、コミュニティ・スクールに寄り添った活動の推進など、子ども会の活動分野を拡張する必要性を強調。「今一度温故知新の気持ちで“良いものを残す”“変えていかければいけないものを変える”ことで今回の大会を開催したい」と述べ、子ども会の未来に向けた活発な研究協議に期待した。

　来賓祝辞では、盛山正仁文部科学大臣（里見朋香審議官総合教育政策局担当代読）、鈴木直道知事（濱坂真一副知事代読）、秋元克広札幌市長、飯島弘之札幌市議会議長のほか、同連合会の顧問を務める和田義明衆議院議員ら議員５人が祝辞を述べた。

　続いて表彰式を挙行し、地域の子ども会活動を支えてきた個人・団体を表彰。記念講演では北洋大学客員教授で精神科医の中塚尚子氏が「子どもの心をのぞいてみれば～地域医療から見る問題点と対策」をテーマに講演した。

　２日目、札幌市内のかでる２・７に会場を移して９分科会を実施。子ども会に関する様々な課題に着目し、単位子ども会、指導者・育成者の育成、ＳＤＧｓなどをテーマに研究協議を行った。各分科会では道内各地の社会教育主事がファシリテーターとなり活発な議論をリードした。

　このうち第８分科会「リーダー育成と活躍する仕組みづくり」では道子ども会育成連合会の推進研座長を務めるむかわ町立鵡川中学校の阿部隆之校長がファシリテーターを担当。コロナ禍を契機に子ども会を離れる小学生などが増加している現状から、全国で認知度の向上を図る方策を話し合った。

(関係団体 2023-11-06付)