道公教　第３ブロック研修会　信頼される学校づくりへ　渡島・檜山４教頭会が活動報告

（関係団体 2023-11-08付）

【函館発】道公立学校教頭会（道公教、野田隆之会長）は２日、上ノ国町総合福祉センタージョイ・じょぐらで第３ブロック研修会を開いた。渡島・檜山地区の４教頭会が地域から信頼される学校づくりに向けた教頭の役割について活動内容を報告。ふるさと学習を通して学校の活力を向上させる教育課程の編成などを共有し、学校経営方針の具現化を図る教頭職の職務能力向上に役立てた。

　道公教および第３ブロックの函館市小学校教頭会（奥平真紀会長）、函館市中学校教頭会（阿部智子会長）、渡島公立学校教頭会（太田浩司会長）、檜山教頭会（桜庭一宏会長）から６２人が参加。本年度は檜山教頭会が主管した。

　開会式では、道公教の照井志暢事務局長と函館市小学校教頭会の奥平会長が登壇。活力ある学校づくりを目指し、教頭として職能向上に取り組むため、会員相互の連携を強化することを誓った。上ノ国町教委の上野敦也教育長は祝辞で持続可能な社会の創り手の育成に向けた教頭の職能向上を期待した。

　研修会は児童生徒の生きる力を育み、保護者・地域から信頼される学校づくりの実現に向けた活動を通して、教頭としての職能の向上を図ることを目的としている。

　活動状況報告では第３ブロック各地区の教頭会が目的達成に向けた活動内容を発表。

　函館市小学校教頭会は「活力ある学校をつくる“組織・運営”における教頭の関与の在り方」をテーマに、地域学校協働活動や幼小連携、安全教育の充実に向けた各校の好事例や組織・運営の工夫を発表。

　函館市中学校教頭会は「学校生活を豊かにするために、望ましい教育環境整備と教頭の関与の在り方」と題し、学校の情報化推進に向け、管理職の「アクション・チェックリスト」を活用したと報告。各校で共通した目標に取り組む実践を紹介した。

　渡島公立学校教頭会は「教職員の資質向上と職務意識の高揚を図るための教頭の役割」として「共通取組シート２０２３アンケート」を導入。アンケート結果を踏まえ、ファシリテーション力や組織マネジメント力が重要とされることを検証した。

　檜山教頭会は「檜山の特色を生かした魅力ある教育活動の推進と教頭の役割」として、ふるさと教育を切り口とした社会に開かれた教育課程を研究。教頭の効果的な関与として「つなげる、つながる」をキーワードに設定した。「教育課程」「教職員同士」「地域と教職員」「教頭同士」の４点をつなぐ視点を考え、地域資源を活用し、学校を活性化させる支援方策の成果を共有した。

　情報交流では、各教頭会員混合の１０グループで「人材育成」「働き方改革」をテーマに討議。　討議内容を踏まえ、檜山教育局の北川伸之次長が「北海道教育の今日的課題」と題して講話。コーチングとティーチングの使い分けについて、傾聴や質問、承認など具体的な事例を交えて解説した。

(関係団体 2023-11-08付)