留萌市町村教委協が研修会　学習者主体の授業に　道教委・遠藤課長講話など

（関係団体 2023-11-08付）

　【留萌発】留萌管内市町村教育委員会協議会は１０月下旬、留萌合同庁舎などで研修会を開いた。関係者３８人が参加。学校・施設の視察、講話を通して研鑚を積んだ。講話では、道教委義務教育課の遠藤直俊課長が今日的な教育課題について説明し、授業改善に向けて授業観の転換を求めた。

　研修会は、市町村における教育現場の現状の把握や今日的な教育の諸課題について研修と相互理解を深め、市町村教委の円滑な運営に資することをねらいとしている。

　留萌市立留萌小学校と留萌中学校のＩＣＴを活用した授業および国指定史跡の旧留萌佐賀家漁場を視察した。

　このあと、道教委の遠藤課長が「今、求められる教育の充実に向けて～ＩＣＴ活用による授業づくりを切り口に」と題して講演した。

　教育を取り巻く構造変化として「グローバル化の進展」「人口減少・少子高齢化」「生産年齢人口の減少」「デジタル化」の４点を提示。経済産業省の未来人材ビジョンから２０５０年に一層求められる要素として問題発見力や的確な予測、革新性などを挙げた。

　様々な児童生徒への対応に向けて授業観の転換を図る必要性を強調。個別最適な学びと協働的な学びの一体的充実について説明した。

　また、求められる授業改善の方向性として教師による説明中心の教える授業から学習者主体の学び取る授業への転換を求めた。

(関係団体 2023-11-08付)