体研連 第59回研究十勝大会 自ら創り共に学び合う 清水小など4校で公開授業(関係団体 2023-11-02付)
道学校体育研究大会十勝大会
【帯広発】道学校体育研究連盟(秀島起也委員長)は10月27日、十勝管内各所で第59回道学校体育研究大会十勝大会を開催した。小・中学校4校で公開授業を行い、全体会および分科会は清水町と上士幌町の2会場をオンラインでつなぎ実施。清水町立清水小学校の公開授業では、試合の中で失点につながったボールの着地点を端末に記録し、児童間で作戦を立てながら試合に臨むなど、主体的に計画・検証を重ねる授業を展開した。
全道統一研究主題「つなぐ体育 ひらく未来~見方・考え方を豊かに働かせ、自己実現する体育活動」のもと、十勝大会研究主題を「自ら創り共に学び合う体育学習~“気づく”“かかわる”“できる”子どもの育成」と設定。十勝支部では①学び合う児童生徒(見方・考え方を豊かにする)②学習過程と教材化(課題解決的な学習の確実な取組)―の2視点から研究を進めている。
この日、芽室町立芽室西小学校(阿部立校長)、清水小(下坂吉彦校長)、足寄町立足寄中学校(中井哲校長)、上士幌町立上士幌中学校(新倉忠司校長)の4校で授業を公開した。
清水小では、4年生単元「エースをねらえ!ハンドテニス」(細田泰稔教諭、児童数29人)を公開した。ハンドテニスは、ラケットの代わりに段ボール等の板を手に装着して行うネット型ボール運動。7時間扱いの6時間目で「ゲームの失点個所をもとに守る位置を工夫するなどの作戦を考える」とともに「友達の考えを認めることができるようにする」と目標を設定した。
導入時、児童たちは体育館の壁に示された枠内を目がけて壁打ち。複数人で連続して挑戦するなど、コントロールや連帯感を持って練習に励んだ。
細田教諭のもとに全員が集まり、ゲームでネット前にボールを落とすなど、前時までに学んだ戦法を動画で振り返った。本時の課題を「守る人の場所を考えよう」と設定。ダブルスのゲームにおけるコート内の並び方が、縦・横・ななめの3種類あることを児童から引き出した。
また、コート内を模したグーグル・スプレッドシートを示し、前回の練習時に記録した、返球できず失点した場所を確認。児童たちは班に分かれ、記録をもとに守備配置の作戦会議を開いた〓写真〓。
各班が作戦を持ち寄ってゲーム開始。班から2人ずつ交代でコートに入り、残りの児童はシートに失点した個所を記録しながら応援した。
ゲーム後、児童たちは記録をもとに作戦を練り直した。ななめから縦の配置に変更した班は「縦だと守りやすくなるが、得点を取りづらいと思う」など、意見を出し合いながら話し合いを進めた。
新たな作戦をもとに、再度ゲームを実施。児童たちはサーブ直後の配置変動やゲーム中の並び直しなどを意識しながら熱戦を繰り広げた。
最後に、作戦を立てた理由を明確にした上で各班が発表。「守る場所を工夫すると守りやすくなる」ことを全員で確認した。
公開授業後、清水町文化センター、上士幌町生涯学習センターの2会場に分かれ、オンラインを通じて全体会と分科会を開いた。
(関係団体 2023-11-02付)
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