道高文連　全道文芸研究大会　諦めずにやり続けて　街歩き研究家・和田氏講演

（関係団体 2023-11-14付）

高文連文芸部全道大会

　【岩見沢発】道高校文化連盟（吉野光会長）はこのほど、岩見沢市民会館文化センター・まなみーるで第２１回全道高校文芸研究大会を２日間日程で開催した。道内の高校生約１３５人が参加。街歩き研究家の和田哲氏が「編集人生、奮闘中」と題し講演した。このほか、学校交流や分科会などを実施。大会を通じて、作品制作のための感性や技能を磨いた。

　開会式では主催者あいさつに続いて当番校である岩見沢東高校の渡辺淳一校長があいさつ。「交流会や分科会を通じて、学んだことを今後の文芸活動に生かしてほしい」と呼びかけた。

　続いて、街歩き研究家の和田氏が「編集人生、奮闘中」と題し講演した。

　和田氏は「解説するのが大好き」という理由から編集者希望として就職活動に励んでいたが、就職活動氷河期のため、最終的に東京都の広告会社へ就職。その中で、東京都の新宿区から始まる青梅街道を歩いてみると昔の地図を発見し、歴史とともに道があることを知った。

　その後、北海道に戻り再就職。歴史とともに道があることを知った和田氏は「北海道の歴史は手に届く距離にある」と思い、札幌市中央区の歴史を見ながら地区を調べた。このことをブログを通じて、情報を発信。そのブログがきっかけで編集者の仕事に就くことができた。

　和田氏は「趣味としてでも、諦めずにやり続けることが大切。周りにやりたいことを言い続けると引き寄せてくれる」と自身の経験をもとに思いを伝えた。

　このあと、学校交流会で文芸部の活動や様子などを紹介する１分間スピーチを行い、他校との交流を深めた。

　２日目は、小説、評論随筆、詩、短歌、俳句、文芸部誌の分科会に分かれ、作品の発表や講師からの講義、講評を通じて腕を磨いた。

(関係団体 2023-11-14付)