帯広市教頭会 5年度研究大会 全力で学校運営推進を 十勝局・瀬越課長が講演等(関係団体 2023-11-16付)
帯広市教頭会研究大会瀬越教育支援課長
【帯広発】帯広市教頭会(佐藤和人会長)は9日、市役所で5年度研究大会を開いた。市内小・中学校および義務教育学校39校から40人が出席。講演や研究協議等を通して、研究推進とともに教頭としての職務能力の向上に向けて研鑚を積んだ。
研究主題は「夢と志をもち未来を切り拓く力を育む 帯広らしさあふれる学校づくりの推進~ウェルビーイングの理念の実現に向け、9年間の学びをつなぐための教頭の関わり」。教育課程、子どもの発達、教育環境整備、組織・運営、教職員の専門性の5分野を研究課題に設定している。
この日、佐藤会長は開会に当たり、今日的な教育課題に触れ「私たち教頭は教育界の状況を把握しながら、校長の示した経営ビジョンの具現化に向けて全力で学校運営を推進し、帯広の子どもたちが必要な資質・能力を身に付けるよう教育の質向上に尽力していく」と述べた。
十勝教育局の多田博昭次長は、授業改善やICTの効果的な活用の必要性に触れ「確かな学力を育む取組、教員の資質・能力の向上に向けた取組の一層の推進を」と要請。十勝局としては「教頭会との連携を緊密にし、研修会や学校訪問等の機会を通じて、これからの時代に求められる教育の実現に努める」と話した。
帯広市教委の広瀬容孝教育長は「学校に寄せられる期待と解決すべき課題が多様化・複雑化する中、教頭の果たす役割はますます重要になる」「教頭会の連携を密に図り、常に学び続ける集団に」と期待を寄せた。
帯広市校長会の伊賀真美会長は、自身の教頭時代を振り返り「教頭間のつながり」「心身の健康」の重要性を説き「校長会としても本気で教頭の働き方を見直さなければならないと考えている」と伝えた。
続いて、十勝局の瀬越義範教育支援課長が「十勝らしい一人一人の学びの実現」と題して講演した。
全国学力・学習状況調査の結果から「小中一貫教育の視点から考えると、過程となる取組指標に目を向け、小・中学校の結果を価値付けることが大切」と強調。学習指導要領解説など、取組の質をイメージする根拠をもとに分析する重要性を説き「取組の改善が早いほどPDCAサイクルの確立に有効。教職員間でタイムスケジュールを把握してほしい」と呼びかけた。
不登校対応に関しては、帯広市では仮想空間による児童生徒支援「ひろびろチョイス」の導入によって「困難課題対応的生徒指導」が進んでいることから、「課題早期発見対応」に各校が取り組む必要性を示唆。不登校の原因は多岐にわたるため、校務分掌や教職員の連携が重要となることを説いた。
このあと、帯広市教育研究所の新井英樹所長による講話を実施し、課題別部会による研究協議を展開した。
(関係団体 2023-11-16付)
その他の記事( 関係団体)
檜山教頭会が第55回研究厚沢部大会 ふるさと教育の充実へ 全体会や分科会で提言発表等
【函館発】檜山教頭会(桜庭一宏会長)は10日、厚沢部町町民交流センターあゆみで第55回教育研究厚沢部大会を開催した。研究主題「檜山の特色を生かした魅力ある教育活動の推進と教頭の役割」のもと...(2023-11-20) 全て読む
プログラミングコンテスト木古内大会 創造的なアイデア披露 函館大森浜小・三浦さん全国へ
【函館発】道内の小中学生がプログラミングソフト「スクラッチ」を使って作成したアイデア作品を披露する、北海道プログラミングコンテスト木古内大会が11日から2日間、木古内町の中央公民館で開かれ...(2023-11-20) 全て読む
函館市P連 第57回研究大会 社会全体で子育てを 道教大函館校の中村氏講演
【函館発】函館市PTA連合会(駒野圭史会長)は11日、函館大学で第57回研究大会を開催した。大会主題「学びと行動で未来を拓くPTA~子ども達の豊かな成長を願って」のもと、市内各校のPTAや...(2023-11-20) 全て読む
道都市教育長会が秋季定期総会 英知集め課題解決へ 学校冷房整備など要望案審議
【稚内発】道都市教育長会(檜田英樹会長)は15日、稚内市内のサフィールホテル稚内で秋季定期総会を開催した。7年度の文教施策に関する要望事項案など3つの議案を審議。7年度の文教施策に対する要...(2023-11-17) 全て読む
主体的・協働的に学ぶ子 北音教 第65回函館・道南大会 函館東山小 歌詞に即し表現
【函館発】道音楽教育連盟(足立教会長)は10日、函館市民会館などを会場に、第65回道音楽教育研究大会函館・道南大会を開いた。函館市立東山小学校と亀田中学校、森高校の公開授業のうち、東山小で...(2023-11-17) 全て読む
道公教 第1ブロック研小樽大会 職能向上へ情報交流 3教頭会が活動報告など
【小樽発】道公立学校教頭会(道公教、野田隆之会長)はこのほど、小樽経済センタービルで、公立学校教頭会第1ブロック研修会小樽地区大会を開催した。同会や小樽市教頭会、後志小中学校教頭会、石狩管...(2023-11-16) 全て読む
とかち教育講演会に230人 熱意は見えない学力 東大・池谷教授「子を育てる脳科学」
【帯広発】一般財団法人北海道公立学校教職員互助会(宇田賢治理事長)、十勝管内調査研究事業実行委員会(委員長・山田洋十勝教育研究所所長)は9日、十勝教育研修センターを主会場に「とかち教育講演...(2023-11-15) 全て読む
釧路校長会 第64回研究協 学校改善の実践共有 組織づくりや働き方改革で提言
【釧路発】釧路校長会(齋藤超会長)は2日、釧路市生涯学習センターで第64回研究協議会を開いた。管内の小・中学校、義務教育学校の校長44人が参加。提言発表に基づく研究協議や個人レポートでの発...(2023-11-15) 全て読む
読書推進運動協議会の全国表彰 岩内町の団体に決定 道内表彰は4団体選出
読書推進運動協議会は5年度優良読書グループ表彰団体を決定した。道内からは「ブックスタートをサポートする会(岩内町)」が受賞。道読書推進運動協議会主催による道表彰では帯広図書館友の会など4団...(2023-11-15) 全て読む
日本教育会 全国教育大会 「考える力」育てる教育を AI時代へ対応急務 松原教授
公益社団法人日本教育会(鷲山恭彦会長)は11日、ホテルライフォート札幌で第48回全国教育大会北海道大会を開催した。大会主題「自分のよさや可能性を認識し他者を尊重する教育」のもと、校園種を越...(2023-11-15) 全て読む