檜山教頭会が第55回研究厚沢部大会 ふるさと教育の充実へ 全体会や分科会で提言発表等(関係団体 2023-11-20付)
【函館発】檜山教頭会(桜庭一宏会長)は10日、厚沢部町町民交流センターあゆみで第55回教育研究厚沢部大会を開催した。研究主題「檜山の特色を生かした魅力ある教育活動の推進と教頭の役割」のもと、会員の代表者が全体会および分科会で管内の教育課題を提言発表。地域と学校をつなぐ郷土学習の社会に開かれた教育課程の実現などの研究成果を披露した。
本年度は「ふるさと教育からつくる社会に開かれた教育課程」を副主題に設定。児童生徒数の著しい減少に伴う学校数の縮小等の課題を整理し、研究活動の持続化や管内における人材育成を視野に、継続性、協働性、関与性の3点を軸とした。
大会には会員26人が参加。開会式で桜庭会長は「教育を取り巻く課題が多い中、目指す学校像や生徒像の根底を崩さず、自校化を図ることが大切」と強調。働き方改革については「固定観念にとらわれず、子どもと共に成長する教師の喜びを原点とし、量と質の業務改善を通して教頭としての職能向上や業務改善、ワーク・ライフ・バランスの実現に努めていきたい」と決意を述べた。
来賓祝辞では、檜山教育局の藤嶋泰道局長(北川伸之次長代読)、厚沢部町教委の髙野政人教育長、檜山校長会の谷口光伸会長が登壇。魅力的で信頼される学校を目指す教頭らにエールを送った。
講演では、檜山局の津川周一教育支援課長が講師を務め、道議会質疑の答弁からうかがえる今日的な教育課題を本会議における代表質問の答弁の一部を抜粋して説明。教員確保や部活動等に関する道教委の考えについて「現状認識と課題提起、対応の流れで作られており、根拠を持って示されている。教職員への説明や教育課題を捉えるアンテナとして活用してほしい」と呼びかけた。
全体会では、研究部長の山本雅樹教頭(せたな町立瀬棚中)が「つなげる、つながる」をキーワードに①教育課程②教職員同士③地域と教職員④教頭同士―の4つの連携深化を目指した同会の研究を共有。教職員の知識深化が困難とされる郷土史や戦争体験などへの質的支援と、授業時数、講師数などを補完する量的支援について各町教頭会と情報共有を図り、学習の統一化を図ったことを説明した。今後はふるさと教育に関するデータベースを作成するとともに、関係機関との連携深化に一層努めていくとした。
分科会では「子どもの発達に関する課題」「教育環境整備に関する課題」「教職員の専門性に関する課題」に分かれ、計6人の代表者が発表したほか、次世代の教頭育成に向けた課題や今後の方針について活発に協議した。
(関係団体 2023-11-20付)
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