道高校水産クラブ連盟研究大会 小樽水産高水産食品科 全国の切符獲得 ニシンでパスタソース開発(関係団体 2023-11-20付)
【函館発】道高校水産クラブ連盟は10日、北斗市七重浜住民センターれいんぼ~で第45回研究大会を開催した。小樽水産高校、函館水産高校、天売高校、厚岸翔洋高校から10チーム31人の生徒が参加。審査の結果、増殖するニシンの活用方法を模索し、パスタのソース缶を開発した小樽水産高水産食品科が全国大会への切符を手にした。
大会は探究的な水産クラブの実践活動を通して、生徒が自発的な学習の高揚を図るとともに、水産教育の充実発展を図ることがねらい。審査に当たっては、1チーム13分間の発表時間で内容や成果、機材の活用や態度を総合的に点数化し、総合的に判断する。
各チームでは、特産品を活用した商品開発やドローンを活用した水産業務の効率化など地域の漁業関係者との協働で市町の活性化につなげる研究を発表。日頃の学習成果を競い合った。
優秀賞に輝いたのは小樽水産高水産食品科3年の三関未羽さんと竹中來南さんのチーム。小樽近海でニシンが増殖する中、細かい骨や臭みによって敬遠されがちな魚の消費拡大を研究テーマに設定した。
2人は漁業関係者のヒアリングを通して、燻製ニシンと野菜を使用したアラビアータとペペロンチーノのレトルトパスタソースを開発。「レトルト化することで臭みや骨の細かさが気にならなくなった。今後は効果的な周知方法を検討していきたい」と説明した。
審査委員長を務めた道教委高校教育課キャリア教育指導係の星澤克幸指導主事は「地域の声を受け止めるなど客観的視点を取り入れていた。ニシンは道内全体で増えつつあるため、PRや普及が広まれば、小樽をはじめとする道内の活性化につながれると思う」と講評。
閉会式で道高校長協会水産部会の亀山喜明部会長が生徒の努力をたたえ、受賞した4校5チームの代表生徒に表彰状とトロフィーを授与した。
小樽水産高水産食品科は12月14、15日に富山県氷見市で行われる全国大会に北海道代表として出場する。
大会の結果はつぎのとおり。
▽優秀賞=小樽水産高水産食品科「漁師メシの再現をめざして~ニシンdeパスタシリーズの開発」
▽優良賞=函館水産高水産食品科「ぶり三銃士+ワンのぶり奮闘記」、厚岸翔洋高海洋資源科「スマート水産業への取組~ドローンを活用した新たな漁業への道」
▽努力賞=小樽水産高栽培漁業科「小樽水産高栽培漁業科の地域貢献について」、天売高普通科「天売島で獲れる低利用魚の活用法」
(関係団体 2023-11-20付)
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