校長室から―未来育む札幌の学校― 校長室開放で成長を実感 市立札幌啓北商業高校(札幌市 2023-11-17付)
桑島宏明校長
▼わが校の強み
市立高校で唯一の商業学科を有する専門高校です。平成29年から3年間、文部科学省の研究開発事業「スーパー・プロフェッショナル・ハイスクール(SPH)」の指定を受け、全国に先駆け先進的な学びを実施。現在はその取組を継承して「未来商学科」として、従来の商業教育に加え、情報教育、探究的な授業に力を入れ「札幌の未来を啓く人」の育成を目指しています。就職だけでなく、大学、専門学校への進学にも対応した教育を行っています。
▼生徒の成長に向けて
本校のグラデュエーション・ポリシーは、3つのCの育成です。これは、Challenge(挑戦)、Collaboration(協働)、Creation(創造)の頭文字を表しています。課題を自ら探究して実践する中で、困難な問題に対しても粘り強く挑戦することができる。様々な立場・価値観・考え方を持つ人と積極的に交流し、目標達成に向けて協働することができる多様な社会状況において、商業高校の「学び」で得た知識・技能を活用し、課題探究のアプローチの方法を探究できる。このような力を養っていくことを目指しています。
▼授業づくりの工夫
1年生では、触れて調べて学ぶこと「知って身に付ける」を「ビジネス基礎」という科目で学び、2年生では、体験を通し「考えて行動する」を「マーケティング」という科目で学びます。3年生では、新たな価値を創り出し「使っていかす」を「課題研究や総合実践」で学びます。このように、3年間を見据えて、ビジネスの基礎から、実践応用まで発展するようなカリキュラムを組んでいます。
▼教職員への思い
本校には、時間を惜しまず生徒の将来を考えた、親身な指導に勤しむ教職員が多数在籍しています。卒業生がお世話になった先生を訪ねて来校する姿を頻繁に見ます。これからも生徒一人ひとりを大切にし、常に寄り添う教育活動を展開してほしいと思っています。
それとともに、教職員一人ひとりを大切にし、本校で働いて良かったと思える職場づくりに努めてまいります。
▼校長としての喜び・楽しみ
常に校長室の扉は開放し、生徒も教職員も入りやすくしていますが、部活動の案内や結果報告など、生徒は折に触れ校長室を訪ねてくれます。3年生の進路指導で面接の練習をするなど、生徒と直に触れ合うとき、生徒の成長を実感でき、校長としてこの上ない喜びを感じます。本校は、令和9年に札幌藻岩高校と発展的再編を行い、10年度をもって80有余年の歴史を閉じます。有終の美を飾ることができるよう日々の教育活動にまい進していく所存です。
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作品制作班の探究的ディスカッション
(札幌市 2023-11-17付)
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