札幌柏中 木材加工体験学習 職人の熟練技に大歓声 建築実演やくぎ打ち等体験(札幌市 2023-11-17付)
札幌市立柏中学校(佐野友美校長)1年生151人は7日、同校体育館で第21回木材加工体験学習に参加した。大工職人たちによるミニチュア木造住宅の建築実演を見学したほか、木材切りやくぎ打ちを体験。実際の仕事ぶりを肌で学び、建設業への理解を深める一助とした。
取組は、全国建設労働組合総連合(全建総連)札幌建設労働組合による学校教育協力活動の一環で、平成15年から継続している。
木の温もりや物を作る面白さを感じてもらうこと、将来の職人候補生である生徒たちに業務内容を伝え建設業界に興味を持ってもらうことを目的としている。
この日は、同組合から齋野一書記長、安孫子雄介事務局長など16人の大工職人が来校。授業はPTA関係者・保護者らにも開かれ、多くの参観者が訪れた。
齋野書記長が木造住宅を建てる際の流れを説明したあと、ミニチュア木造住宅の建築実演に移り、職人たちは設計図面を確認しながら、組み立て作業を始めた。
齋野書記長が棟や母屋など、構造の名称や役割を解説。「使う材料は寸法が決まっているので、きれいにはまるように、大工は水平・垂直に細心の注意を払う」「1坪は1・8×1・8㍍。実際は何十坪もの家を建てることがある」「高所作業は慣れてくると怖くない」などと経験豊かなコメントを添えた。
約20分間で施工を完了させた熟練技に生徒一同は大きな拍手を送った。
続いて、生徒たちはかんな掛け、釘打ち、木材切りを体験した。職人から注意事項や道具の取り扱い方を聞きながら、職人たちの仕事ぶりを肌で感じた。「力加減が難しかった」「疲れるけれど楽しかった」と感想を述べた。
質疑応答では、事前学習で準備した数々の質問が寄せられた。必要な資格、やりがい、大工になるきっかけ、一人前になれるまでの年数などを聞いた。
代表生徒は「今回学んだことを将来の進路選択の参考にしたい」と話した。齋野書記長は「大変だけれど、ものづくりは面白い。ぜひ興味を持って」と返答した。
(札幌市 2023-11-17付)
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