石狩公立小・中女性管理職会が研修会　子に約束した資質等を　石狩局・安栄指導監が講話

（関係団体 2023-11-27付）

　石狩管内公立小・中学校女性管理職会（設楽真奈美会長）は１４日、ホテルポールスター札幌で秋季研修会を開催した。会員ら約２５人が参加。石狩教育局の安栄智裕義務教育指導監が授業改革について講話を行い、女性管理職の資質・能力の向上を図った。

　今日的教育課題について研修を深め、石狩管内公立小・中学校の女性管理職の職能の向上を図ることが目的。

　あいさつに立った設楽会長は、女性教職員を対象としたアンケートの結果について「自身のことを低く評価することでミドルリーダーや管理職になりたくないと思う人が多い」と紹介。「キャリアの幅を広げて運営していくことがロールモデルとして大切」と述べた。

　続いて、石狩局の安栄義務教育指導監が「“授業改革”の取組から１年が過ぎて」をテーマに講話。５年度全国学力・学習状況調査の結果から、管内の学力保障状況を説明した。小・中学校国語の平均正答率が全国平均を上回り、小学校算数と中学校数学においては、全国平均との差が縮まった。管内の伸びしろ層についても集計し、前年度と比べて伸びしろ層が減少し、定着層が増加傾向にあることを紹介した。「各学校で対話的な活動が設定され、ＩＣＴを活用する頻度が増えている」と述べた。

　管内各校の実践事例を紹介したあと「信頼される学校をつくるには、児童生徒に学校が約束した資質・能力を身に付けること」と考えを示し、教頭や主幹教諭、ミドルリーダーに権限と責任を持たせて、方針実現に向けた校内体制・意思決定の仕組みをつくるように求めた。

(関係団体 2023-11-27付)