渡島公立学校教頭会　第５８回研究大会　目指す授業像共有して　渡島局・五十嵐指導監が講演

（関係団体 2023-11-29付）

渡島公立学校教頭会　研究大会

　【函館発】渡島公立学校教頭会（太田浩司会長）は１８日、北斗市農業振興センターで第５８回研究大会を開いた。大会主題「未来を切り拓く力を育む魅力ある学校づくり」のもと、渡島教育局の五十嵐義幸義務教育指導監による講演や先輩教頭との意見交流を実施。活力ある学校づくりに向け、職務意識の高揚を図った。

　オンラインと参集によるハイブリッド型研修とし、昇任１・２年目の教頭は参集、３年目以上はズームで参加した。

　土曜授業のため欠席だった太田会長は紙面あいさつで本年度からの３ヵ年計画研究について、研究推進ロードマップに基づき、ゴールの姿を明確にした研究と実践を進めると強調。「全ての子どもたちに生きる力を身に付けさせるために、時代の進展・変化に的確に対応しながら魅力ある学校づくりに迫る」とした。

　講演では、渡島局の五十嵐義務教育指導監が登壇。同会の研究主題に即した考えを参加者に記載させる場を設けたあと「学校の魅力とは、子どもの育成と教職員の育成が中心となる。具体的には授業改善、生徒指導の充実、学校におけるマネジメント、教職員の意識改革が必要」と解説。

　授業改善では、個別最適な学びと協働的な学びを一体的に充実させ、主体的・対話的で深い学びを実現することを説明し「校内で、どのような授業を目指すのかイメージの共有が大切」と訴えた。

　目標達成のために組織を機能させるマネジメントについては「対話による働きかけが重要。認める、褒める、引き出す対話によって、生き生きとした学校づくりを実現する」と　呼びかけた。

　基調報告では、研究担当の玉野悌司教頭が研究概要と今後の計画を説明。同会の「共通取組シート２０２３」を提示し「教職員の資質向上を図るための教頭の役割」「教職員の職務意識の高揚を図る教頭の役割」の２つの視点ごとに、各校の実践内容や成果と課題、具体的な解決策をまとめ、管内全体で交流を図ることを周知した。

　分科会では、管内３ブロックで研究内容について、提言や質疑を実施。また、昇任教頭研修会として参集している１・２年目の教頭を対象に教頭の在り方や日常の教頭業務等を先輩教頭と意見交流した。

(関係団体 2023-11-29付)