宗谷いじめ問題等対策連絡協が会合　子が安心できる居場所を　３つの重点推進項目など協議

（道・道教委 2023-11-30付）

　【稚内発】宗谷管内地域いじめ問題等対策連絡協議会は１１月中旬、宗谷合同庁舎を主会場に、１回目の会合をハイブリッド形式で開催した。各報告・情報を全体で共有するとともに、管内におけるいじめや不登校の現状と課題など３つの重点推進項目について協議し、いじめ・問題行動の未然防止を図った。

　管内におけるいじめ・不登校等の生徒指導上の諸問題への対策に関する取組や連携の在り方などについて協議し、児童生徒の問題行動等の未然防止を図ることが目的。

　開会に当たり、宗谷教育局の山﨑義一局長があいさつ。「学校・家庭・地域・行政の連携を一層強め、いじめの未然防止や早期発見・早期対応の体制の充実を図り、子どもが安心して過ごせる居場所づくりが重要」と呼びかけ、積極的な意見交換に期待を寄せた。

　このあと、第１回全道生徒指導連絡協議会の報告、全道・管内における４年度問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査の概要などを説明した。

　学校における実践事例の発表では、礼文高校の山本ゆりか養護教諭が自校で進めている、対人コミュニケーション能力の向上などを目的としたステップアップ・プログラムについて紹介した。

　協議では、協議会が重点推進項目としている①管内のいじめや不登校の現状と課題の共有②いじめは、どんな理由があっても許されないと考える児童生徒の育成③スクールカウンセラー等の専門家を交えたいじめ防止の研修の推進―の３つについて、各現場の現状などを共有しながら意見を交わした。

　出席者からは「他人をいじる行為を軽くみることで、学校側がいじめに対するグレーゾーンを広くしてしまうことになる。発見した際には早急な対応が必要」「インターネット等の利用に関連した事例が増加しており、家庭や関係機関との連携がさらに重要になっていく」などの意見が上がった。

(道・道教委 2023-11-30付)