道研 道文教大インターン受入れ 有意義なキャリア送って 中澤所長 学び続ける意欲期待
(道・道教委 2023-12-01付)

道研、文教大インターン受入①
学生にエールを送る中澤所長

 道教委と道文教大はことし10月、地域社会に貢献する人材育成などを目的とした連携協定を締結。教職の魅力向上や教員志願者の確保など多分野で連携深化を誓い合った。

 インターンシップ受け入れは連携協定に基づくもので、初めての開催。教職に就く学生に対し「学び続ける教師」となる心構えを持ってもらうとともに、教育行政も視野に入れたキャリア設計に資することをねらった。この日は、人間科学部こども発達学科の4年生13人が参加した。

 オリエンテーションでは、中澤所長が学生を歓迎した。研究や研修、学校支援など道研が果たす役割を説明した上で、学校管理職や教育行政など教職人生の選択肢を示し「先生のキャリアは単線ではない。キャリアを積み重ね、自分が志す様々な道を歩んでもらいたい」と激励。来春の新採用を控えた学生に向けて①学び続ける意識②壁を乗り越える力③コミュニケーション能力―の3点を大切にするよう呼びかけ「児童生徒や保護者に接する際、相手への意識をキーワードに充実したキャリアを送ってほしい」と述べた。

 学生を代表して佐々木由貴さんがあいさつ。「教育研究所の業務内容とともに教員研修の重要性を学び、4月からの教員生活に生かしたい」と述べた。

 人材育成部の目黒範和研究主幹、教育課題研究部の市村慈規研究主幹、松山淳一郎研究主幹によるオリエンテーションに続き、道研の業務を体験。学生は移動理科教室の提案授業に使用する教材作成や、初任段階教員研修でのオンラインアナウンス体験を通して、道研の業務の一端に触れた。

 北海道教育の現状に関する説明、若手研究研修主事からの激励のあと、学生と所員が3グループに分かれ座談会。学生は初任地に赴く際の心構えや、授業で留意するべきポイントなどを学び、来春からの教職人生のイメージを膨らませた。

 インターンシップを引率した道文教大の相馬哲也教授は「学び続ける教師になるためにサポートするスタッフが数多くいることを知ることは、学生にとって非常に心強いのでは」と話した。質の高い教員育成や教員の担い手不足解消の観点からも「例えば、教職課程を学び始める2年生を対象としたプログラムを用意するなど、今回の受け入れが道内の多くの大学にとって(道研での)インターンシップを体験するきっかけになれば」と期待した。

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道研、文教大インターン受入②
所員と座談会で交流する学生

(道・道教委 2023-12-01付)

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