子が学習のねらい実現へ 北見三輪小 公開研究会 個々の実態に応じた支援設定し授業(道・道教委 2023-12-01付)
北見市立三輪小学校の公開研究会
【網走発】北見市立三輪小学校(秋山康則校長)は11月24日、同校で公開研究会を開いた。授業公開や研究協議、講演を通して具体的な学校像の実現を目指し、研修の在り方を探った。
同校では、子どもの事実に目を向けた授業づくりや協議を実施するという帰納的思考を大切にし「子どもを主語にする研修」を目指している。また「教職員が働きたい学校」の実現を目指す必要があるとした上で、本年度の重点を「子ども一人ひとりが学習のねらいを実現する授業改善の推進」「思考・判断・表現を重点とした指導方法の工夫改善」「授業を見られる経験の蓄積」の3つを設定し研修を実施。今回の研究会ではその取組の様子を公開した。
授業公開では学習指導案をもとに授業を実施した。指導案では児童一人ひとりの実態と、それに応じた目指すべき姿、そのために有効と考えられる手だてを設定。また、本時の展開としてねらいに迫る課題やつまずきがある子どもにどのような支援をするかなどを具体的に設定した。
4年1組の算数の授業「変わり方」(森下音絵教諭)では「授業に意欲的だが発表は特定の児童になることが多い」などと児童の実態を把握。その上で森下教諭は、他の児童が手を挙げるまで特定の児童を指すのを待つなどの対応を行った。本授業の課題「1辺が1㌢㍍のタイルを階段のように並べた時の段の数と周りの長さについての表のつくり方を考える」については、理解が難しい児童に対して、個別に声かけを行い活動に取り組みやすくなるよう支援した。
6年1組の算数の授業「並べ方と組み合わせ」(千葉悠太教諭)では「算数を苦手と感じている児童が多いが、難易度の高い問題にも粘り強く取り組もうとする児童が増えてきている」と把握。「4チームで試合をする際どのチームとも1回ずつ対戦するとき全部で何試合あるか」という課題については、困り感を抱いている児童に、対戦表や樹形図など全ての場合を書いてみるよう働きかけるなどアドバイスした。
研究協議では①授業の中で見られた子どもの姿②効果的だった教師の手だて③考えられるその他の手だて―について議論。また、大空町立東藻琴小学校の大西篤校長が「日常授業を軸にした学校づくり・学級づくり」と題して講演した。
(道・道教委 2023-12-01付)
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