【解説】若者の7・3%が薬物を身近に
(解説 2023-12-05付)

 17~19歳の7・3%が薬物を身近に感じた経験があることが日本財団の第59回18歳意識調査で明らかになった。SNSで実行犯を募集する特殊詐欺や強盗事件いわゆる「闇バイト」を身近に感じた経験者は5・9%いることも分かった。

 今回のテーマには、ことし話題になった「万博」「処理水」「違法薬物」の3点をピックアップ。7年の大阪万博開催や福島第1原子力発電所の処理水放出に対する考え、違法薬物を身近に感じた経験の有無などを聞いた。

 万博の認知については、全体の約7割が「知っていた」と回答。来場意向については、約半数が「分からない」と答え、男性の31・7%、女性の25・3%が「行きたい」と回答した。

 万博が開催されることについて、全体の約7割が「賛成」と回答。賛成の理由については、半数以上が「日本への経済的な効果が期待できるから」「日本や日本文化を発信するチャンスになり得るから」が挙がった。

 一方、反対意見では「予算に対して得られる効果が少ないと思うから」「昨今の日本の状況において大規模な予算をかけることが適切ではないと思うから」が多かった。

 処理水の放出については、約8割が「処理水が放出されたと知っていた」と回答。処理水放出について約6割が「賛成」と答えた。政府の説明については全体の4割以上が「十分」と回答した一方、「不十分」との回答も4割弱あった。

 薬物を身近に感じた経験については、全体の7・3%が「周囲で使用または所持している・していた人を知っている知人がいる」と回答。

 闇バイトを身近に感じた経験については、全体の5・9%が「闇バイトと思われる求人を自身が見たことがある」と答えた。

(解説 2023-12-05付)

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