【解説】文化活動の関心　十勝最多

（解説 2023-12-07付）

　道の５年度道民意識調査によると、文化活動に興味があると回答した道民の割合は５９・７％。圏域別では十勝が最も高く、創作や子どものボランティア活動に関する関心も高いことが分かった。

　調査は、道民の道政に対する意向や意識を把握し、政策形成に反映させることを目的として毎年度実施している。道内に居住する１８歳以上の個人１５００人を対象に調査した。調査期間は９～１０月、有効回答率は５２・７％。

　文化活動に関する意識は道全体で「興味がある」が２１・０％、「どちらかといえば興味がある」が３８・７％。圏域別では十勝が６１・１％で、道央、オホーツク、釧路・根室などと続いた。

　この１年間で関わった文化芸術活動（複数回答、以下同じ）を尋ねると「劇場、映画館、美術館、博物館などでの文化芸術作品の直接鑑賞（４９・７％）」「地域の芸能や祭りへの参加（２０・９％）」「音楽、舞踊、茶道、華道、書道などの習い事の受講（９・５％）」「文学、音楽、美術、演劇、舞踊などの作品の創作（７・６％）」と続いた。

　圏域別では、文化芸術の作品鑑賞、習い事の受講など十勝が最も高く、特に作品の創作に関しては１７・０％と全道平均を９・４ポイント上回った。

　文化的な環境の満足度は道全体で２５・６％。圏域別ではオホーツク、十勝、道央の順に高かった。

　文化的な環境を充実させるための方策として最も多かったのは「子どもが文化芸術に親しむ機会の充実」で３９・５％。釧路・根室圏域が約５割と最も高い。

　このほか「ホール・劇場、美術館・博物館などの文化施設の充実（３０・１％）」「公演、展覧会、芸術祭などの文化事業の充実（２６・８％）」「文化活動を行う人への支援（２６・８％）」と文化環境の充実を求めている。

(解説 2023-12-07付)