道私教協　第３４回定期大会　持続可能な組織実現へ　運動方針　ＩＣＴ環境整備要求

（関係団体 2023-12-18付）

働き方改革推進を呼びかける石井執行委員長

　道私立学校教職員組合協議会（道私教協、石井翼執行委員長）は９日、ホテルライフォート札幌で第３４回定期大会を開催した。議事では、私立学校のＩＣＴ化や通信環境整備、ＩＣＴ支援員の配置・保護者負担の軽減、道私学関係予算における道単独補助金削減案撤回および増額などを盛り込んだ２０２４年度運動方針を決定した。

　石井執行委員長はあいさつで「私学の良さは、生徒が卒業したあとの面倒見の良さにあり、人生を通して思いがつながる場所」と強調。

　一方で、教職員の働き方改革を一層力強く推進する必要性があることを訴え「どのような問題があるかを見つめ直し、課題解決に向けて大会を通して考えていきたい」と述べ、持続可能な組織の実現を目指し一丸となって取り組むことを呼びかけた。

　来賓あいさつでは、北教組の木下真一中央執行委員長、高校部の林誠副部長、木葉淳道議会議員が登壇。木下中央執行委員長は、超勤多忙化や教育予算確保、教員不足など、本道教育を取り巻く諸課題に言及し「担い手確保や働き方改革など労動条件の改善に向けて一歩でも前進するよう取り組みたい」と述べた。

　議事では、２３年度運動の総括を承認したあと、２４年度運動方針を審議。①豊かな生活と権利拡大②私学助成制度の拡充③護憲・反戦・反核・環境・軍縮・貧困根絶・人権④組織強化・拡大―の４項目に取り組むことを確認した。

　私学助成制度に関わっては、道内高校生の約３割が私立高校で学んでいる状況を確認。その上で、奨学金返済補助や上級学校授業料の無償化、私立学校のＩＣＴ化や通信環境整備、ＩＣＴ支援員の配置および保護者負担の軽減、道私学関係予算における道単独補助金削減案撤回および増額、施設耐震化支援事業費補助金の充実、将来的な３０人学級の実現に向けた３５人学級の完全達成などを求めることを申し合わせた。

　このあと、教育・労働環境改善や私学助成制度拡充運動の充実などを盛り込んだ大会アピールを採択。最後に、参加者全員で「団結ガンバロー」とシュプレヒコールし、大会を締めくくった。

(関係団体 2023-12-18付)