札幌市教委　札教研事業一部改編　春の集会　小中一貫で　秋は教職志望大学生参加促す

（札幌市 2023-12-27付）

　札幌市教委は、６年度から札幌市教育研究推進事業（札教研事業）の内容を一部改編する。６月に実施する春の研究集会を、新たに「小中一貫した教育の推進を図る場」と位置付け、パートナー校単位での授業公開などを行う。１０月の秋の研究集会は、２６研究部による授業公開などを継続するが、新たに教職を目指す大学生の参加を推進することとしている。

　国はことし８月、教員免許更新制の廃止に伴い新たな教師の学びの姿を示した。また市内では小中一貫した教育、コミュニティ・スクールなど新たな教育の動きが進んでいる。

　これを踏まえ市教委は本年度、これまでの札教研事業の良さを残しつつ時代に応じた在り方を目指すとともに、教員が学びやすい体制整備を図ることを目的に、６年度以降の札教研事業の在り方について検討を開始。

　有識者や市内小・中学校長らで構成する懇話会を６、９、１２月の全３回開催し、今後の改善の方向性等について協議を重ねてきた。

　これまでは、２６研究部でそれぞれ研究活動を推進し、春（６月）と秋（１０月）の２回の研究集会を通して、成果の交流、研究の深化を図ってきた。

　６年度からは、春の研究集会の開催方法を変更し、新たに「小中一貫した教育の推進を図る場」と位置付ける。小中一貫した教育のパートナー校に準じた「札教研事業パートナー校」単位で、授業公開を原則とした集会を開催する。

　これに当たり、校内研究体制としてパートナー部会を設置。各校の校長、教頭、校内研究推進委員が中心となり、パートナー校ごとの研究活動および研修の推進計画の立案を行う。

　秋の研究集会は「教科等に関する専門性を磨く場」と位置付け、これまでと同様に２６研究部による授業公開などを行う。新たに、将来教職を目指す大学生の参加受け入れを推進し、現場の教員の学びに触れる機会を提供。参加規模や受け入れる会場などは今後検討する。

　詳細は、来年２月６日に開催する第４回運営委員会などで説明する予定としている。

(札幌市 2023-12-27付)