多文化共生・国際交流基本方針案　日本語指導・支援充実　外国にルーツ持つ子対象に

（札幌市 2023-12-27付）

　札幌市総務局国際部は、市多文化共生・国際交流基本方針案をまとめた。１１日の市議会総務委員会で示したもの。目指す姿に「世界中の多様な人々とともに生きる都市さっぽろ」を掲げ、５つの目標のもと各種施策を推進。教育関係では、外国にルーツを持つ子どもたちに対する日本語指導・支援の充実などに取り組む方針だ。

　計画期間は５年度から１４年度までの１０年間。

　目指す姿の実現に向け①だれもがつながり伝えあえるまち（コミュニケーション支援）②みんなが安心してくらせるまち（生活支援）③お互いをみとめあい、みんなが支えあうまち（意識啓発・社会参画）④世界とともに生きるまち（国際交流・国際協力）⑤みんながともに歩むまち（推進体制）―の５つの目標を設定した。

　うち②では、外国にルーツを持つ子どもが増加していることを踏まえ、教育機会の確保を盛り込んだ。

　小学校入学前のガイダンス実施などの就学支援、同じ境遇の子や親が集える居場所づくり、進学・キャリアデザイン支援などに取り組む方針。

　このほか、学校における日本語指導・支援に向けて教員研修の実施、星友館中学校や市立札幌大通高校における外国人在校生への支援体制の充実などを掲げた。

　将来、外国の学校への進学等を希望する子どもや外国人学校に通う子どもに対し、外国語による多様な教育環境を充実させることも示した。

　今後、パブリックコメントを経て来年２月ごろに策定する見通し。

(札幌市 2023-12-27付)