札幌市立高・特事務職員会が研究大会　学校経営事務の充実へ　ＩＣＴ活用の業務効率化等

（札幌市 2024-01-18付）

　札幌市立高校・特別支援学校事務職員会（金谷康弘会長）は昨年１２月下旬、市立札幌大通高校で第４９回研究大会を開いた。大会テーマは「教育の改革と発展をめざして～学校経営事務の充実」。組織のマネジメント方法や、ＩＣＴを有効活用した業務の効率化について研究発表した。

　４年ぶりに対面形式で行い、３５人が参加した。

　研究発表では、市立札幌平岸高校の高橋武司事務長、市立札幌山の手支援学校の森知之事務長ら４人が、事務職員の校種間異動が活発化していることを背景に「これからの高校事務室を考える」と題して、組織マネジメントについて考えた。

　平成２８年以降、市立高校で「事務主任」を置かなくなったが、事務職員や小・中学校からの異動経験者らを対象にしたアンケート調査からは、組織運営や人材育成の観点から主任的立場の事務職員が必要という意見が多いと説明した。

　各校の特色ある学習活動の事務処理をよく知る職員を、事務長がミドルリーダーに指名して原則１年でローテーションすることを提案した。

　「情報機器の活用による情報処理能力の向上について」研究したグループは、文書作成業務におけるチャットＧＰＴの活用の可能性や、学校説明会で参加者募集や情報集約などにオンラインフォームを使った実践例などを紹介した。

　このほか、第２学校運営支援室の羽山慶一室長が「小中学校における共同実施について」と題して講演を行った。

(札幌市 2024-01-18付)