地域の小学生の手本に　札幌市立中で３学期始業式

（札幌市 2024-01-16付）

札幌市立中学校３学期始業式

　札幌市立中学校の３学期始業式が１５日、一斉に執り行われた。北栄中学校（笹川恒春校長）では、各学年の代表生徒３人が３学期の決意を述べた。３年２組の久保悠さんは、受験に向けて「残った時間を有意義に使いたい」と語った。

　市立中学校は、昨年１２月２５日に２学期が終了。２６日から１月１４日までの冬季休業を経て、９５校と義務教育学校福移学園でこの日の始業式を迎えた。

　北栄中では、全校生徒３７７人が元気良く登校。友達との再会を喜び合ったあと、体育館に集合した。

　１年４組の本田凜さんは「学級代表としての自覚を持って生活したい。学習面では２学期の復習を頑張りたい」と意気込んだ。

　２年４組の五島涼瑛さんは、冬休み中に吹奏楽部の音楽活動に励んだことを発表。３学期は「１日２時間と目標を決めて知識の定着を図りたい」と抱負を述べた。

　３年２組の久保さんは、受験に向けて体調を崩さずに毎日を過ごす大切さに言及した。「卒業したら同級生とも進路がばらばらになってしまう。残った時間を有意義に使いたい」と決意を示した。

　笹川校長は、元日の能登半島地震や航空機事故に触れ「当たり前に暮らせることのありがたさに気付き感謝できる人間になってほしい」と呼びかけた。

　１・２年生に向けて「あいさつは最強のコミュニケーションスキル」と伝え「顔を上げて人に気付いたらすぐあいさつし、地域の小学生の手本になって」と期待を込めた。

　受験を控えた３年生に対しては「受験は団体戦。自分と仲間を信じて互いを高め合える雰囲気をつくり、さらに歩みを進めて」とエールを送った。

　３年生は学活のあと、最後の学年末テストに臨んだ。

　市立小学校１９６校と星友館中学校の３学期始業式は２２日に行われる。

(札幌市 2024-01-16付)