【解説】安全なネットの利用へ

（解説 2024-02-01付）

　青少年が安全・安心にインターネットを利活用できる環境の整備に向け、こども家庭庁をはじめとする関係府省庁は「春のあんしんネット・新学期一斉行動」を２月から５月まで展開する。

　近年、青少年のスマートフォン等のインターネット接続機器の利用が急速に進んでおり、総務省の調査によると、６～１２歳の４年度利用率は８６・２％、１３～１９歳で９８・１％となっている。

　一方、長時間の機器の利用による生活習慣の乱れや、不適切な利用による他人のプライバシー侵害、青少年が犯罪に巻き込まれる事例や加害者となってしまうケースなど、深刻な問題も多発している。

　春のあんしんネット・新学期一斉行動は、多くの青少年が初めてスマートフォン等を手にする春の卒業・進学・進級の時期に重点を置き、関係省庁、地方自治体、関係団体等と連携・協力して、スマートフォンやＳＮＳ等の安全・安心な利用のための啓発活動等の取組を集中的に展開するもの。ことしも、２月からペアレンタルコントロールの普及促進および青少年のインターネットを適切に活用する能力の向上に重点を置いた活動を集中的に行う。

　本年度は、今後「２０２４年版インターネットトラブル事例集」を作成して全国の教育委員会に周知するほか、インターネットの安全利用に関する普及啓発講座「ｅ―ネットキャラバン講座」などの啓発講座を実施する。

　こども家庭庁では、保護者向け普及・啓発リーフレット「ネット・スマホ活用世代の保護者が知っておきたいポイント」を作成。子どものインターネット利用について保護者が持つ疑問や不安等に対応する上手な使わせ方、安全設定、ルール作り等についてのヒント、困った時の相談窓口などを紹介している。

(解説 2024-02-01付)