【解説】個に応じた端末活用
(解説 2024-02-07付)

 道教委は特別支援学校における1人1台端末の活用状況に関する調査結果(5年9月28日現在)をまとめた。ほぼ毎日端末を活用している学校の割合は71・9%。視覚障がいでは100%となり、個々の状態に応じた活用が広がっている。

 端末の音声読み上げ機能や文字変換アプリは視覚や聴覚に困難さを抱える児童生徒の学習を支援。オンライン会議システムはこれまで困難だった遠方の社会見学や学校交流を可能にし、視線によって端末を操作できる「視線入力装置」の導入によって表現活動の幅が広がっている。国は6年度から障がいのある児童生徒用の出入力支援装置の整備の支援を再開し、全額の国庫補助を行う。

 調査は全ての道立特別支援学校(小・中学部設置校41校、高等部設置校55校)を対象に今回初めて実施したもの。端末の活用状況をみると「ほぼ毎日(6時間授業のうち1時間以上)」が71・9%、「週3回以上」が13・5%、「週1回以上」が14・6%だった。

 ほぼ毎日活用している学校は小・中学部で73・2%、高等部で70・9%と学部間の差は小さい。聴覚障がいでほぼ毎日活用した学校は85・7%で、小・中学部では100%となった。

 知的障がいでほぼ毎日端末を活用している学校は65・7%。肢体不自由では82・4%で他障がい種と比較して全体で活用している割合が高い。

 道教委は全ての教科等で端末を効果的に活用する機会を日常的に設定することで「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実を図り、主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善に取り組むよう要請。 ICT活用ポータルサイトでは授業等でICTを活用するヒント(Tips編)を紹介しており、活用を呼びかけている。

(解説 2024-02-07付)

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