道教委 新しい学び授業力向上全道研 ICTの有効性確認 端末活用 動画もとに協議
(道・道教委 2024-07-08付)

新しいかたちの授業力向上全道研
新しいかたちの授業力向上全道研

 道教委は6月27日、オンラインで新しいかたちの学びの授業力向上推進事業第1回全道研修会を開催した。事前に視聴した1人1台端末の活用に関する動画をもとに協議を実施。参加者からは、ICTの活用について「子どもの主体的な学習のために重要」「授業と家庭学習を関連付ける上で効果的」などの声が上がった。

 事業は、ICTの効果的な活用を通じた個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実による主体的・対話的で深い学び「新しいかたちの学びの実現」を目指すもの。

 本年度は、端末の効果的な活用を土台に、児童生徒が目的意識を持って自ら学習活動を進めることができるようにする工夫、授業との関連を図った家庭学習の工夫に、重点的に取り組むこととしている。

 研修会は「新しいかたちの学び」の実現に向け、効果的な実践および円滑な推進方法について理解を深めることがねらい。推進教員や配置校管理職、配置校を所管する市町村教委担当者をはじめ、小学校で国語や算数の指導を行っている専科教員ら約150人が参加した。

 事業や研修会の趣旨説明のあと、推進教員・専科教員グループと管理職、市町村教委担当者グループに分かれ、事前に視聴した動画「1人1台端末で学校が変わる」をもとに協議。動画の感想や受け止め、振り返りなどを共有した。

 動画の振り返りシートからは、端末を活用することによって他者の考えを共有したり、深めたりすることができることや、端末を活用し、子どもが学習活動や学習内容を選択して進めていること、端末を活用する際には、教師が段階に応じて指導することが必要なことなどに注目していることが分かった。

 協議では、参加者から「子どもたちが、自分に合った学習方法を選択しながら主体的に学習に取り組むためにICTの活用は重要」「子どもたちが授業と関連付けて家庭学習を行うツールとしてICTは効果的」などの意見が上がった。

 協議の最後に、学力向上推進課の木村理希主幹が「今後も、子どもたちが授業で目的意識を持って学習活動を進められるような工夫や、家庭学習の工夫について考えていただき、ICTを効果的に活用し、個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実を進めてほしい」と呼びかけた。

 このあと、推進教員、市町村教委および教育局担当者を対象に、事業の今後の推進に向けて地区別リフレクションを実施。「他の地域の情報から取組のヒントを得ることができた」「今後の取組の方向性を明確にすることができた」などの感想が寄せられた。

(道・道教委 2024-07-08付)

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