道高校長協会商業部会 研究集会 創造する人材の育成を 北見商業等3校が研究発表(関係団体 2024-08-09付)
【苫小牧発】道高校長協会商業部会(澤田信夫部会長)は7月30日から2日間、苫小牧市文化交流センターで6年度道高校商業教育研究集会・協議会を開いた。全道から約100人が参加し、共通主題「未来社会におけるビジネスの創造」、副題「次代を担う職業人の育成を目指して」のもと、研究発表・協議等を行った。開会式で澤田部会長は、社会の変化に対応しビジネス社会に求められる人材の育成、創造する人材の育成を求めた。
澤田部会長は「ソサエティ5・0社会を迎え、社会は大きく変化しているが、人づくりはますます重要になっている」とした上で「技術革新や価値創造の源を発見する創造する人材、技術革新と社会課題をつなげプラットフォームを創造する人材、様々な分野でAIを積極的に活用し展開できる人材等、社会の変化に対応しビジネス社会に求められる人材を育成することが期待されている」と指摘。
「その期待に応えるためには、2030年とその先の社会の在り方を見据え、商業教育のあるべき姿と商業教育の質の確保・向上を推進しなければならない」などと述べ、活発な研究協議を期待した。
続いて来賓各氏があいさつ。文部科学省初等中等教育局参事官付教科調査官の岩館良伸氏は「日本経済はDX、GXの推進によって大きな変革期を迎え、デジタルスキルや革新力、環境意識を持つ人材の育成が求められている」「特にデータサイエンスや持続可能なビジネスモデルの構築が求められていることから、商業教育は非常に大きな役割があり、将来の産業界でリーダーシップを発揮できる人材育成の基盤となる」と指摘。
文科省のDXハイスクール事業に触れ「骨太の方針でも推進する考えが示されており、モデル校の実践を自校の商業教育の充実に役立ててほしい」などと求めた。
胆振教育局の髙橋宏明局長は「商業科目の指導においては、一人ひとりに商業の見方・考え方を働かせ、実践的・体験的な学習を通して、科学的根拠に基づき総合的に解決する力を養うことが大切」と述べ「本日は先進事例を持ち帰り、商業教育の一層の充実を」と期待した。
初日はこのあとオリエンテーション、講演「まちはひとでできている」(講師・磯貝大地とまこまいクリエイティブラボ合同会社代表社員)を実施。
また北見商業高校が「魅力あるビジネス教育の実践に向けて~地域や産業界との協働学習を取り入れたビジネス教育のあり方」、下川商業高校が「地域と連携した本校独自の取組について」、札幌国際情報高校が「グローバルビジネス科における簿記指導の現状と今後」と題し研究発表、その後部会別研究協議を行った。
2日目は引き続き部会別研究協議を行ったあと、岩館教科調査官が講評・指導を行った。
(関係団体 2024-08-09付)
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