文科省 日本語指導が必要な児童生徒 道内1.8倍の326人 小1.5倍 中1.9倍に増加
(国 2024-08-16付)

 文部科学省は8日、5年度日本語指導が必要な児童生徒の受け入れ状況等に関する調査結果を公表した。道内における日本語指導が必要な児童生徒数は、前回調査の3年5月1日時点と比べ約1・8倍の326人。小学校で約1・5倍、中学校で1・9倍に増加していることが分かった。

 調査は、全国47都道府県教委および全国の1741市町村教委を対象に実施。日本語指導が必要な児童生徒の在籍状況や判断基準などを調査した。

 日本語指導が必要な児童生徒数は、前回調査比18・6%増の6万9123人。うち外国籍の児童生徒数は21・2%増の5万7718人、日本国籍の児童生徒数は6・7%増の1万1405人となった。

 北海道の結果をみると、日本語指導が必要な児童生徒数は、141人増の326人。

 学校種内訳では、小学校が70人増の198人、中学校が31人増の65人、高校が9人増の31人。前回調査でゼロだった義務教育学校は前期課程で24人、後期課程で6人在籍していることが分かった。

 中等教育学校は増減なしのゼロ、特別支援学校は1人増の2人だった。

 また、文科省は同日に外国人の子どもの就学状況等調査を公表。国内に住む小中学生相当の外国籍児のうち、5年5月時点で8601人が不就学の可能性があることが分かった。

 うち道内の不就学児数は、前年比75人増の94人。義務教育諸学校に就学する子どもは105人増の838人、外国人学校に就学する子どもは、13人増の21人だった。

(国 2024-08-16付)

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