台湾やフィリピン小中高生と　リアルな英会話を体感　札幌柏中　国際交流学習

（札幌市 2024-10-08付）

積極的にコミュニケーションを図る生徒たち

　札幌市立柏中学校（佐野友美校長）は９月２４、２５日の２日間、台湾やフィリピンの小・中・高校生とオンラインで交流する国際交流学習に取り組んだ。１年生１３８人は、これまでに学んだ構文や単語を駆使して、英語によるリアルなコミュニケーションの楽しさを実感した。

　同校は本年度、経済産業省の補助金を活用した教育現場向け国際交流プラットフォームを展開するハローワールド（株）と提携。１年生を対象に、オンラインでの国際交流事業に取り組んでいる。

　事業は、英語を母語とせず、日本との時差の小さい地域の学校とオンラインで接続し、英語によるリアルタイムのコミュニケーションを体験するもの。英語科の記虎孝弘教諭は「シンプルな英語を使って学び合うことで、コミュニケーションの楽しさを感じてほしい」と期待する。

　２５日に行われた４組の授業では、生徒たちが１０グループに分かれて台湾の高校１年生とオンラインで交流。好きなスポーツや食べ物、漫画のキャラクター、趣味などを、これまで学習した構文や単語とともにジェスチャーを交えて伝え合った。

　生徒たちは「Ｉ　ｌｉｋｅ　ｂａｓｅｂａｌｌ．Ｗｈａｔ　ｓｐｏｒｔｓ　ｄｏ　ｙｏｕ　ｌｉｋｅ？」「Ｆａｖｏｒｉｔｅ　ｆｏｏｄ？」などと積極的に質問。考えや好きなものが同じだと分かると、歓声を上げながら喜び、コミュニケーションを楽しんだ。

　授業後、繁富一翔さんは「（英語でのコミュニケーションは）とても楽しかった。リアルな英語を話す機会がないので、授業で体験できてうれしかった」と笑顔を見せた。

　記虎教諭は今後、ＳＤＧｓに関するプレゼンテーションなどを含めて、国際交流の広がりを検討するという。「諦めずに挑戦することは、生徒たちにとって良い経験になったと思う」と話した。

(札幌市 2024-10-08付)