札幌新琴似南小　５０周年記念式典　伝え励まし合い大切に　学校の軌跡たどり節目祝う

（札幌市 2024-10-08付）

　札幌市立新琴似南小学校（加藤勝宏校長）の開校５０周年記念式典と、祝う会が１日、同校で執り行われた。全校児童約３８０人が参加した。開校から児童に寄り添い親しまれてきた同校の軌跡をたどり、その節目を盛大に祝った。

　同校は昭和４９年１０月２日に開校。新琴似に開拓に入った先人の労苦を思い、粘り強く明るく未来に向かう子どもを育てることを願いとしている。

　加藤校長は式辞で、体調不良で欠席した初代校長の溝口賢治氏のメッセージを代読。「児童からの招待状に“新琴似南小学校が一番好き”と書かれていた。開校当時そのような学校を目指していたので、非常にうれしかった」と伝えた。

　また同校の「すてきなところ」を紹介し「鏡が多くおしゃれなところ」「地震などにも耐える強くて優しいところ」などとユーモアを交えて挙げた。「新琴似南小学校は児童一人ひとりを大切にする。きょうはその誕生日をたっぷりお祝いしよう」と締めくくった。

　札幌市教委の菅野智広教職員担当部長と木村真恵ＰＴＡ会長が祝辞を述べた。

　菅野部長は同校の児童が気持ちを伝え合い、優しい言葉がけを大切にしていることに触れ「夏季オリンピックで金メダルを獲得した体操男子日本チームのように、諦めることなく仲間を信じ、思いを伝え合い、励まし合うことをこれからも大切にしてほしい」と語った。

　木村会長と、４年生の新琴似大根栽培に協力したファーム村田の村田拓一氏に対し、加藤校長が感謝状を贈呈した。

　式典後、児童が主体となった「祝う会」が行われた。冒頭、卒業生で現在タレントとして幅広く活躍する上杉周大氏からのビデオメッセージが届いた。上杉氏が児童へエールを送ると、児童の歓声が体育館内に響いた。開校から現在までの学校の歩みをビデオで振り返ったあと、各学年の児童が学校や地域にちなんだ研究発表を行い、和やかな雰囲気の中、閉会した。

(札幌市 2024-10-08付)