道教委が根室で移動教育委員会 地域で子主体の環境を 道MA+CHの成果等報告(道・道教委 2024-10-31付)
根室市移動教育委員会
【釧路発】道教委は24日、根室市総合文化会館で6年度移動教育委員会を開催した。地学協働まちづくり推進事業(北海道MA+CHプロジェクト)の成果や根室管内の教育概況を報告。プロジェクトの今後の事業展開に期待する声が多く上がり、子ども主体の環境づくりを学校・地域全体で構築する重要性が指摘された。
移動教育委員会は、札幌市外の各地域で会議を開催・公開するもの。地域の人々に教育委員会についての理解を深めてもらい、開かれた教育行政の推進に寄与することを目的としている。
この日、中島俊明教育長と委員ら計17人が出席。地域住民ら24人が傍聴した。
はじめに社会教育課の伊藤直人課長がMA+CHプロジェクトによる事業成果を発表。根室・松前・美瑛の3高校における特徴的な探究活動のほか、主体性や地域貢献の意欲の向上といった効果を当事者の声をもとに紹介した。
委員は、地域における魅力の再発見、コミュニケーション機会の増加などの効果に高い関心を寄せ「北海道の未来を創る人材を育成する事業であり、子ども主体となって能動的・積極的に関わることができる環境を学校、地域全体でつくり上げていくことが重要」など今後の事業展開に向けて意見した。
7年度教員採用候補者登録状況の報告のあと、根室教育局が管内の教育概況を説明。児童生徒の学力・体力や生活習慣の現状のほか、北方領土学習などの特色ある教育活動を伝えた。
委員は、異校種間における教育課程の接続やコミュニティ・スクールに支えられた教育活動など管内の特色ある教育活動や豊富な教育資源に触れ「地域に根差した教育活動の過程で子どもの好奇心を刺激することができれば国語・算数などの教科にも関心が向かっていくと思う」「長期的な視点で地域の教育を考え、大胆な発想でチャレンジすることが今後の北海道の教育を考える上で大きな示唆が与えられるのではないか」などと意見した。
(道・道教委 2024-10-31付)
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