前道中会長ら3氏に光 文科省 6年度教育者表彰(国 2024-12-09付)
文部科学省の6年度文部科学大臣表彰(教育者表彰)の受賞者として、道中学校長会の森田聖吾前会長(旭川市立忠和中校長)、道高校長協会の宮澤一会長(札幌南高校長)、道特別支援学校長会の四木定宏会長(札幌聾校長)の3人が選ばれた。
表彰は昭和34年から実施。幼稚園、小学校、中学校、高校、特別支援学校の校長・園長を対象に、学校教育の振興に関して特に顕著な功績のあった教育者の功労をたたえるもの。本年度は全国で160人が受賞した。
表彰式は11月27日、文部科学省で執り行った。
功績概要は次のとおり=敬称略=。
▼森田聖吾(旭川市立忠和中校長)
昭和63年以来、本道の中学校教育に携わり、理科教育の在り方を主体的に研究し、その成果を道中学校理科教育研究大会で全道の中学校等に発信し、理科教育の指導の充実に貢献した。
管理職として「誰もが生き生きと活動できる温かな環境」や「夢に向かって、自ら学び、共に高め合う子どもの育成」などの校風を目指して、地域と共にある学校づくりを推進するとともに、いじめや不登校、特別な支援や配慮が必要な生徒への対応として、学校課題の解決に向けた校内研修を推進した。また、道公立学校等教育実践論文に道徳教育、全国中学校研究校便覧に人権教育の成果を発信し、全道、全国の中学校への普及に努めた。
令和5年度に道中学校長会会長および全日本中学校長会副会長として道内の中学校長の職能向上と教育の振興に大きく貢献した。
▼宮澤一(札幌南高校長)
平成元年以来、本道の高校教育に携わり、理科教諭として生徒の意欲を喚起する授業の実践に努めるとともに、各種講習や習熟度別授業などによって生徒一人ひとりの学力向上を支え、進路実現に大きく貢献した。
管理職として、文部科学省の指定事業であるSSHを継続するための体制づくりを行い、理数系の生徒だけではなく、文系の生徒にもその成果が還元される仕組みを構築した。また、職員に対しては人材育成と働き方改革を、生徒に対しては、教員が寄り添いながら意欲を喚起し、進路実現を目指せる力を付けることを重点的に推進した。
令和5年度から道高校長協会会長および全国高校長協会副会長を務め、道内の高校長の職能向上と教育の振興に大きく貢献している。
▼四木定宏(札幌聾校長)
平成2年以来、本道の特別支援教育に携わり、聾学校教諭として多くの実践研究を推進し、道聴覚障害教育研究大会や全日本教育研究大会において教育実践を発表するなど、本道の聾学校教育の推進に貢献した。
管理職として、道内の聾学校における課題を整理し全道の聾学校の教職員と情報共有をするとともに、課題解決に向けて研究協議を行うなど、教職員の専門性の維持、継承、発展に寄与した。
令和6年度から道特別支援学校長会会長および全国特別支援学校長会評議員として、道内の特別支援学校長の職能向上と教育の振興に大きく貢献している。
(国 2024-12-09付)
その他の記事( 国)
文科省 キャリア教育優良表彰 道内 江別江陽中を選出 とうきび販売で勤労観養う
文部科学省は、第17回キャリア教育優良教育委員会、学校およびPTA団体等文部科学大臣表彰の受賞団体を決定した。道内からは、生徒とPTAの連携行事「とうきび販売」を通して、生徒の勤労観を養う...(2024-12-18) 全て読む
早寝早起き朝ごはん文科大臣表彰 津別町教委 通学合宿を選出 2月19日東京都で表彰式
文部科学省は10日、6年度優れた「早寝早起き朝ごはん」運動の推進に係る文科大臣表彰の受賞者を公表した。道内からは津別町教委のつべつ生活体験「通学合宿」の活動が選ばれた。表彰式は、来年2月1...(2024-12-13) 全て読む
スポーツ庁 部活動改革実行会議 中間まとめ 大筋で合意 「地域展開」に改称 期間延長へ
スポーツ庁は10日、地域スポーツ・文化芸術創造と部活動改革に関する実行会議の第2回会合を開いた。地域全体で支える観点から部活動の地域移行を「地域展開」に改称するほか、8年度以降を次期改革推...(2024-12-12) 全て読む
文科省 英語教育でAI活用 全国にモデル校を指定 リーダー教員 1千200人配置
文部科学省は7年度、AIを活用した英語教育強化事業に着手する。英語の授業・家庭学習などでAIを活用するモデル校を全国に約300校指定するとともに、活用の普及を図る「AI英語活用リーダー」を...(2024-12-09) 全て読む
IEA TIMSS2023調査 理数学力 高水準を維持 算数数学、中学校理科は5位以内
国際教育到達度評価学会(IEA)は5日、国際数学・理科教育動向調査(TIMSS)2023の結果を発表した。日本の平均得点はいずれも高水準を維持し、小学校算数が5位、中学校数学が4位、中学校...(2024-12-06) 全て読む
こども家庭庁 6年度補正予算案 保育士人件費 10・7%に引上げ 児童虐待防止措置を前倒し
こども家庭庁は、総額4335億円に上る6年度補正予算案を公表した。保育士等の抜本的な処遇改善に1150億円を充て、人件費の改定率を過去最高となる10・7%に引き上げる。また、8年度末までに...(2024-12-04) 全て読む
文科省が補正予算案を公表 体育館冷房整備に779億円 交付金新設 10年で95%に
文部科学省は総額9067億円に上る6年度補正予算案を公表した。教育DXの推進、不登校・いじめ対策、学校施設の整備などを重点に予算案を編成。生成AI利活用の実証研究や、保護者対応を外部に委託...(2024-12-03) 全て読む
文科省 補正予算案の概要 DX推進に383億円 部活動地域移行実証 2.9倍に
文部科学省は6年度補正予算案の概要をまとめた。教育のDX推進に383億円を計上し、学校の通信ネットワーク改善や次世代校務環境の整備、高校等におけるデジタル人材育成の強化に必要な経費を措置。...(2024-11-29) 全て読む
文科省 生成AI利活用指針 活用事例や留意点整理 有識者会議で改訂素案審議
文部科学省は初等中等教育段階における生成AIの利活用に関するガイドラインの改訂素案をまとめ、26日の有識者会議で示した。生成AIの急速な社会実装を踏まえ授業・校務等における活用事例や留意事...(2024-11-27) 全て読む
総合経済対策が閣議決定 次世代校務環境を整備 7年度の予定施策前倒し
政府は22日、新たな総合経済対策を閣議決定した。教育関連では次世代校務DX環境の整備、高校DX加速化推進事業(DXハイスクール)の拡大など7年度に予定していた施策を一部前倒しして措置。12...(2024-11-26) 全て読む