大学3年等対象の特別選考 実施時期の前倒し検討 道教委 道内大学に提案へ(道・道教委 2024-12-10付)
道教委は、大学3年生も受検できる公立学校教員採用選考検査特別検査(教養検査)の実施時期の前倒しを検討している。12月からさらに6ヵ月前倒しすることで、例年6月の本検査と合わせて実施することを検討する。今後、道内教員養成大学で構成する会議で提案し、賛成が得られれば年明け以降に方向性を固める。
6日の4定道議会予算特別委員会で、村田光成委員(自民党・道民会議)の質問に答えたもの。
検査は教員確保に向けた施策の一つとして5年度から実施。第1次検査の教養検査を大学3年生の時点で受検できるほか、不合格となっても第1次検査に挑戦できるメリットがある。
5年度は741人が受検し722人が合格。うち625人が専門検査と面接を受検し、432人が採用候補者として登録された。不合格となった19人のうち10人が本年度の選考検査を受検、7人が登録している。本年度の特別検査は今月15日に実施する予定。合格者は7年度の専門検査や面接を経て8年度採用候補者に登録される。
谷垣朗教職員局長は、出願者が大きく減少する一方、道内検査会場ではやや増加していることから、特別検査の実施は出願者の確保に一定の効果があったとの認識を示し「実施時期を12月からさらに前倒しし、例年6月に実施している選考検査に合わせて大学3年生も教養検査の受検を可能とするなど、来年度以降の特別検査の在り方について検討する」と答弁した。
民間企業の就職・採用活動の早期化を背景に、教員採用選考検査の早期化は他都府県で同様の動きがある。東京都は大学3年生が受検できる前倒し選考を7月に実施し、受検者数は前年度比1・4倍となる3133人が出願。大阪市は大学3年生対象の選考区分を新設して6月の教員採用選考検査と同時期に行った。全国で教員確保に向けた争奪戦の様相を見せている。
道内大学関係者によると、大学3年生を対象とした特別選考の前倒しは「早い段階で試験に臨むことで教員の志望意欲が高まる可能性は高い」としつつも、早期からの準備・対応が必要になると指摘している。
(道・道教委 2024-12-10付)
その他の記事( 道・道教委)
道教委 第3回E―Lineセミナー 推進教員 授業モデル普及へ ICT活用、ゴール明確化等
道教委は10日、オンラインで第3回E―Lineセミナー兼小学校外国語専科教員研修会を開催した。話すこと「やりとり」、話すこと「発表」、書くことの各研究領域について、各推進教員が作成した授業...(2024-12-12) 全て読む
同じ目線で 学び深め 共生社会コンファレンス 文科省・道教委 講話や実践発表
【旭川発】文部科学省と道教委は7日、旭川市内の大雪クリスタルホールで6年度「共に学び、生きる共生社会コンファレンスin北海道」を開催した。テーマ「同じ目線で共に学び、生きる~立たない学びカ...(2024-12-11) 全て読む
T―baseの配信体制検討へ 年内に庁内組織を新設 成果・課題を検証 道教委
道教委は、道高校遠隔授業配信センター(T―base)における今後の配信体制を検討するため、年内に新しい組織を庁内に設置する。遠隔授業のニーズが高まる中、今後の配信の見通しや施設・設備に関す...(2024-12-11) 全て読む
道教委 日本語指導在り方検討 研究実践校を指定へ 加配教員配置校対象に研修会
道教委は今後、日本語指導におけるより実践的な指導の在り方を検討するため、研究実践校を指定する方針を示した。9日の4定道議会予算特別委員会で檜垣尚子委員(自民党・道民会議)の質問で明らかにし...(2024-12-11) 全て読む
オホーツク局 SKGプロジェクト 地域連携の在り方探る 津別高や紋別市CSが発表
【網走発】オホーツク教育局は11月26日、教育局の独自事業「教員育成産官学連携プロジェクト(SKGプロジェクト)」の第4回地域連携オンライン研修会を実施した。地域連携の実際について、津別高...(2024-12-10) 全て読む
子の学びICT機器活用へ道教委 1月10日講演・体験会 現場で役立つアイデア発信
道教委は来年1月10日、札幌視覚支援学校で子どもの学びにICT機器を活用するための講演会・機器体験会を開催する。ソフトバンク㈱と東京大学先端科学技術研究センターが実施する「魔法のプロジェク...(2024-12-10) 全て読む
道教委 7年度予算概算要求 歳入・歳出の見直し強化 学力・体力向上、不登校対策等当面の課題に対応
道教委は7年度予算概算要求の基本方針を5日の教育委員会で決定した。基本的事項では、歳入・歳出の見直しを一層強化することを基本とし、学力・体力の向上、不登校やいじめ対策、ICTを活用した教育...(2024-12-09) 全て読む
新しい学び授業力指定の森町が研修会 子の主体的な学習促進 森小6年算数 端末活用し
【函館発】道教委「新しいかたちの学び授業力向上推進事業」に指定されている森町は11月下旬、森小学校(伊藤明彦校長)で成果普及研修会を開いた。町内外から教育関係者ら約80人が参加。公開した3...(2024-12-09) 全て読む
全国学力等調査北海道版結果⑬釧路 「よく分かる」割合向上へ 端末で授業改善 探究過程充実も
釧路 【分析結果】 ▼小学校 ▽多くの学校で、児童同士がやりとりする場面で、児童一人ひとりに配備されたPC・タブレットなどのICT機器を使用させたことによって、国語の授業はよく分かると...(2024-12-06) 全て読む
情報発信プラットフォーム構築へ 道教委とnoteが協定 道立256校等でアカウント開設
道教委は4日、あらゆる人の情報発信のサポートをを提供するnote㈱と道立学校の情報発信プラットフォーム構築に関する連携協定を締結した。同社のメディアプラットフォーム「note」を活用し、道...(2024-12-06) 全て読む