札幌市立高・特校長会が研究協　教職確保　給与と定数改善を　プレゼン大会など話題に

（札幌市 2024-12-11付）

　札幌市立高校・特別支援学校長会（矢田春義会長）は３日、市立札幌豊明高等支援学校で第９回研究協議会を開催した。市立高校生のアメリカ・ポートランド派遣、市立高校プレゼンテーション大会の進捗状況などが話題に上った。

　開会あいさつに立った矢田会長は、教職調整額の引き上げについて文部科学省と財務省の議論が進んでいることに触れ「推移を見守りたい」と述べた。

　一方、若者に教職への意欲を持ってもらうためには「給与面と定数改善を両輪で進めていくことが大事」と強調し「実現に向けてはしっかりとしたデータや根拠が必要になる」との考えを示した。

　また、若者の８割程度が「管理職になりたくない」と考えているとのデータを紹介し「若い人に意欲を持って目指してもらえる環境づくりをしていかなければならない」と力を込めた。

　続いて、各連絡協議会、市高スタンダード推進委員会、特別委員会の担当者が連絡事項などを報告。

　来年３月に予定している市立高校生のアメリカ・ポートランド派遣、市立高校プレゼンテーション大会の進捗状況などを確認した。

　このほか、全道の市町村立高校における事務職員の研修機会充実に向けた方策などを話し合った。

　このあと、高校部会と特別支援学校部会に分かれて協議。高校部会では、入学者選抜業務に関する情報などについて共有した。

　次回の研究協議会は、２６日に市立札幌大通高校で開催する予定となっている。

(札幌市 2024-12-11付)