知内小 独自に校内用ポータルサイト 働き方改革へ校務DX化 第7回 渡島・檜山(道・道教委 2024-12-19付)
学校の働き方改革推進に向けて、校務DXの加速化が求められている。知内町立知内小学校(栁澤満校長)は6年度、独自の校内用ポータルサイトを立ち上げた。
サイトでは、日課表や出欠状況、校内資料等を一元管理。月間予定表はリンクを貼付できるよう設定し、実施要項等の資料が確認できる仕組みをとった。チャット機能への接続も容易になり、情報共有の円滑化が図られている。
ICT機器に精通する教員を中心に、5年度から導入準備を進めた。「アクセスの良さ」「共有のしやすさ」を重点に、シンプルな構造で“いつでも、どこでも”必要な情報にありつけるサイトを目指した。
ことし4月から導入し、半月ほどで全教職員がスムーズに利用できるようになった。一方で、日がたつごとに新たなシステムへの関心が薄れ、確認不足が発生する事態に。管理職はあえて「チャットを見てくださいね」と日常のコミュニケーションの中で口を添え、情報確認の定着を図った。
◆子と接する時間 増加し成果実感
現在では、毎朝の打ち合わせはなくなり、職員会議は15分以内で終了。自発的に情報を得る習慣が根付き、緊急招集があった際の緊張感が増したという。
出欠連絡はグーグルフォームを適用しているため、変更があった場合にも即座にサイトから確認できる。「朝は電話を取り次ぐために職員室から離れることはなかった」という澤田仁志教頭は現在、「教室を回って子どもたちとあいさつを交わすことが日課になっている」と笑みをこぼす。
教員たちは「資料を探す手間や、職員室と教室を往復する時間がなくなった分、子どもと接する時間が増えた」と成果を実感。「打ち合わせでは時間がなくてためらっていた発言も、チャット機能の手軽さによって共有しやすくなった」との声も。
町内では7年度、校務支援システムが導入される。既存のものがなかったからこそ立ち上げたサイトと、同様の仕組みも一部搭載されている。「校内資料やチャット機能等の確認の利便性は、このサイト独自の利点」と、適切な使い分けと、さらなる内容の充実と発展に力を注ぐ。
(道・道教委 2024-12-19付)
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