T―baseの在り方検討会議
質の高い授業提供へ
道教委 庁内会議を初会合
(道・道教委 2024-12-23付)
道教委は18日、道庁別館で道高校遠隔授業配信センター(T―base)に係る在り方検討会議の初会合を開催した。道教委の関係各課やT―baseの関係者が一堂に会し、配信ニーズの増加を見据えた今後の課題を協議。出席者からは、配信スペースや教員の確保、質の高い授業を提供する環境を整備していく必要性が指摘された。
T―baseは3年度に有朋高校内に開設。全国に先駆けて遠隔授業に取り組み、地域連携校および離島の道立高校に対して設置が難しい教科・科目や生徒の進学希望等に対応する授業を配信することで教育課程の充実を図っている。
遠隔授業の役割が一層重要になっていく中、T―baseにおけるスペースの確保など、将来に向けた体制の検討が必要になっている。会議は今後の体制の在り方について検討するため新設したもので、遠隔授業に係る諸課題、配信の在り方、設備整備の在り方などに関する必要な調査、検討を行い、その結果を施策へと反映させる。7年度中をめどに遠隔授業の成果と課題などを検証する。
開会に当たり髙田安利高校教育課長は「本道は遠隔授業の先進地域として、国の動きを注視しつつ、主体的に様々な検討を進めていく必要がある」と述べ、T―baseの課題の解決や今後の在り方を検討するため忌憚のない意見を求めた。
議事に入りT―baseに係る遠隔授業の配信の現状、将来的な配信スペースの狭あい化や今後必要な取組を協議。出席者は、今後も一定の配信ニーズが見込まれる中、持続可能性を考慮した配信スペースや教員の確保の方策について検討する必要性を指摘した。
また「遠隔授業の配信のみならず、質の高い遠隔授業を提供するための環境整備が必要」との声も。対面授業に関しては、移動に日数を要するなどの負担がある一方、必要性も高いことから負担の軽減につながる移動手段を確保する方策を検討するよう意見した。
(道・道教委 2024-12-23付)
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