【解説】高校配置計画への意見

（解説 2015-09-02付）

　道教委は、一日の教育委員会会議で、二十八～三十年度公立高校配置計画について協議し、原案どおり決定した。

　協議の中では、事務局が本年度第二回公立高校配置計画地域別検討協議会で寄せられた意見と道教委の考え方について報告した。

　第二回地域別検討協議会は、七月二十一～三十日に全道十九会場で開催。学校・ＰＴＡ関係者八百二十九人が参加し、三百五十一人がアンケートを提出した。

　主な意見をみると、新しいタイプの高校について、「ＰＴＡ・子どもたちが理解しきれていないので、もっと詳しい情報の提供が必要」との声があった。

　また、遠隔授業について、「今後の環境変化や人口減少等を考えると、遠隔授業は将来必要となり、研究の推進は重要」という意見が出た。

　高校配置計画の策定に当たっては、「各校の特色を高めて、それぞれの高校を選択できることに意義があるのだから、生徒数だけで再編を進めることには疑問が残る」との意見の一方、「適正な競争がある配置計画にしてもらいたい」と求める声もあった。

　各委員からは、新しいタイプの高校についての詳細な情報提供を求める声があったことに対し、「もう少し積極的なＰＲが必要ではないか。パンフレットやリーフレット、説明会などで広報、周知しているのにもかかわらず、毎年、詳細な説明を求める意見が出てくる。情報提供の在り方についての研究が必要」などの意見が出た。

　また、小学生の保護者などへの広報の必要性も挙げられた。

　遠隔授業については、小規模校などでの成果が期待されることから、その活用を求める声があった。

　事務局は、広報・周知や遠隔授業に積極的に取り組む考えを示した。

(解説 2015-09-02付)