【解説】子どもに対する前兆事案―7月末(解説 2015-08-25付)
道警本部少年課は、ことし七月末における「子どもに対する前兆事案の届出受理状況」を取りまとめた。
前兆事案とは、子ども(十三歳未満)と女性を対象とする性犯罪等の凶悪犯罪の前兆とみられる声かけやつきまといなどをいう。
七月は、前年同期比四件減の百十七件の届出を受理。一月からの累計は、百三十八件増の六百六十三件となった。
発生時の子どもの状況をみると、「登下校時」が三百十一件(四六・九%)で最も多く、「習い事、友人宅、買い物などへの行き帰り」が百六十八件(二五・三%)など。
発生時間帯では、「午後三時台」百七十件、「午後四時台」百三十一件、「午後二時台」百十八件など、全体の七六・五%が「午後二~五時台」に集中。発生場所は「道路(通学路を含む)」が四百九十五件で七四・七%を占めた。
発生時、子どもの取った行動で最も多かったのは、「自宅に逃げる」で二百七十五件(四一・五%)。以下、「その他の場所に逃げる」百一件(一五・二%)、「無視」七十一件(一〇・七%)と続き、「学校に逃げる」は四十九件(七・四%)だった。
道警では、防犯ボランティア団体などと連携した通学路などに対するパトロール活動、学校、教育委員会などと連携した防犯訓練の実施など未然防止に努める一方、前兆事案が発生した場合、現場への早期臨場と子どもの保護および不審者の発見・確保に努めるとともに、声かけなどの発生情報を「ほくとくん防犯メール」によって、配信するなどの対応を取っている。
また、保護者に対しても子どもと対処方法について話し合うとともに、人気のない場所には一人で行かない、「子ども110番の家」等の場所を確認させることが大切と呼びかけている。
(解説 2015-08-25付)
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