【解説】特別の教科 道徳の指導
(解説 2015-08-19付)

 道教委は、「特別の教科である道徳」指導の留意点等をまとめた資料を道教委ホームページで公開した。

 道徳教育では、「児童生徒一人ひとりがしっかりと課題に向き合い、教員やほかの児童生徒との対話や討論なども行いつつ、内省し、熟慮し、自らの考えを深めていくプロセスが極めて重要」であることから、「そのねらいの達成に向け、言語活動や多様な表現活動等を通じて、また、実際の経験や体験も生かしながら、児童生徒に考えさせる授業を重視する必要がある」と指摘。

 「児童生徒の発達の段階に応じ、答えが一つではない課題を一人ひとりの児童生徒が道徳的な問題ととらえ向き合う〝考える道徳〟〝議論する道徳〟へと転換を図ることが求められている」として、つぎの留意点を示している。

▽児童生徒が自ら道徳性を養う中で、自らを振り返って成長を実感したり、これからの課題や目標をみつけたりすることができるよう工夫すること。その際、道徳性を養うことの意義について、児童生徒自らが考え、理解し、主体的に学習に取り組むことができるようにすること。

▽児童生徒が多様な感じ方や考え方に接する中で、考えを深め、判断し、表現する力などを育むことができるよう、自分の考えをもとに話し合ったり書いたりするなどの言語活動を充実すること。

▽児童生徒の発達の段階や特性等を考慮し、指導のねらいに即して、問題解決的な学習、道徳的行為に対する体験的な学習等を適切に取り入れるなど、指導方法を工夫すること。その際、それらの活動を通じて学んだ内容の意義などについて考えることができるようにすること。また、特別活動等における多様な実践活動や体験活動も道徳科の授業に生かすようにすること。

(解説 2015-08-19付)

その他の記事( 解説)

【解説】第2回北海道総合教育会議

 地教行法一部改正を受けて設置された北海道総合教育会議の二十七年度第二回会議が開かれた。  今回は、高橋はるみ知事、柴田達夫教育長、教育委員五人全員のほか、山谷吉宏副知事、窪田毅総合政策部...

(2015-08-28)  全て読む

【解説】学校現場の業務改善ガイドライン

 文部科学省は「学校現場における業務改善のためのガイドライン~子どもと向き合う時間の確保を目指して」をまとめた。教員が子どもと向き合える時間を確保し、教員一人ひとりがもっている力を高め、発揮...

(2015-08-27)  全て読む

【解説】子どもに対する前兆事案―7月末

 道警本部少年課は、ことし七月末における「子どもに対する前兆事案の届出受理状況」を取りまとめた。  前兆事案とは、子ども(十三歳未満)と女性を対象とする性犯罪等の凶悪犯罪の前兆とみられる声...

(2015-08-25)  全て読む

【解説】熱中症の緊急搬送、過去最多

 ことし七月、全国で熱中症によって救急搬送されたのは二万四千五百六十七人と、六月の搬送人員数の約八倍にのぼり、平成二十年の調査開始以降、七月の搬送人員数としては過去最多となったことが消防庁の...

(2015-08-21)  全て読む

【解説】教科書発行の現状と課題

 小・中・高校の教科書のページ数が前教育課程と比べ、過去最大の増加率となっていることが、一般社団法人教科書協会発行の二十七年度『教科書発行の現状と課題』から明らかになった。学力向上を図るため...

(2015-08-20)  全て読む

【解説】小学生の不登校率、過去最大

 二十六年度に病気や経済的な理由以外で年間三十日以上欠席した「不登校」の小・中学生は、前年度より三千二百八十五人多い十二万二千九百二人に上ることが、文部科学省が先に発表した「学校基本調査(速...

(2015-08-18)  全て読む

【解説】学童保育の実施状況調査

 共働きやひとり親家庭などの小学生を放課後に校内施設などで預かる学童保育の利用児童数がことし五月一日時点で、前年比八万三千八百九十四人増の百一万七千四百二十九人となり、過去最多を更新したこと...

(2015-08-17)  全て読む

【解説】指導要領改訂 高校に「歴史総合」

 文部科学省は、学習指導要領の改訂に向けて検討を進めている中央教育審議会の特別部会で、たたき台を示した。高校の新たな必修科目として、近現代史を中心に日本と世界の動きを関連付けて学ぶ「歴史総合...

(2015-08-13)  全て読む

【解説】フリースクールに4千人超

 不登校の小・中学生が通うフリースクール等の民間施設が全国に少なくとも四百四十七施設あり、四千百九十六人の児童生徒が在籍していることが、文部科学省が初めて行った実態調査結果で明らかになった。...

(2015-08-12)  全て読む

【解説】知的障害教育校の状況調査

 全国特別支援学校知的障害教育校長会は、各都道府県の知的障害特別支援学校の状況調査結果をまとめた。回答校は本校六百十六校、分校七十五校、分教室六十八校。  二十七年度の全体の児童生徒数は十...

(2015-08-11)  全て読む