【解説】フリースクールに4千人超(解説 2015-08-12付)
不登校の小・中学生が通うフリースクール等の民間施設が全国に少なくとも四百四十七施設あり、四千百九十六人の児童生徒が在籍していることが、文部科学省が初めて行った実態調査結果で明らかになった。
同省が都道府県に照会するなどして把握した不登校生などに学習指導を行っている全国の民間四百七十四施設に、ことし三月アンケートを送付し、六七・三%に当たる三百十九施設から回答があった。
その結果、未回答の二施設を除く三百十七施設に四千百九十六人の児童生徒が在籍していることが分かった。内訳は、小学生が男子一千九十五人、女子七百三十八人の計一千八百三十三人、中学生が男子一千三百四十人、女子一千二十三人の計二千三百六十三人。うち、小学生は五二・九%に当たる九百六十九人、中学生は五八・一%に当たる一千三百七十二人が在籍校で出席扱いとなっている。
一施設当たりの在籍者数は平均十三・二人で、一~五人在籍の施設が四一・六%を占めるなど、小規模な施設が多い。
また、高校生が一千六百三十三人、高校に在籍していない十六~十八歳の人が三百七十人、高校・大学に在籍していない十九歳以上の人が八百十二人在籍していることも分かった。
指導を行うスタッフ数は二千八百六十四人。このうち、三六・八%の一千五十四人が教員免許(小・中・高)保有者で、二四・七%に当たる七百六人は教員経験者だった。また、有給で週五日以上勤務していたのは八百七十二人で、一施設当たり平均二・八人。
授業料に当たる会費は二百六十二施設が毎月徴収しており、一施設当たりで月平均約三万三千円。百九十四施設が徴収している入会金は平均約五万三千円で、施設維持費などを別途求める施設も三六・四%あった。
(解説 2015-08-12付)
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