後志学校運営スキルアップセミナー　子のために何をすべきか　１００人が講座通して研鑚

（関係団体 2015-09-10付）

後志小中校長会等が学校運営スキルアップセミナー

　【倶知安発】後志小中学校長会（巻礼子会長）、小樽市校長会（小杉芳博会長）、後志小中学校教頭会（丸岡哲也会長）、小樽市教頭会（浦嵜昌明会長）主催の後志学校運営スキルアップセミナーが八月上旬、倶知安町公民館で開かれた。管内小中学校の教頭やミドルリーダの教諭ら約百人が出席。管理職に求められる資質や服務規律などに関する二つの講座が行われた。

　冒頭、主催者を代表してあいさつに立った巻会長は「管内においては、学力・体力向上、法令順守、教育課程の実施など、課題は山積しているが、目の前にいる子どもたちのために何をすべきかということを考えながら、校長・教頭が力を合わせていかなければならない」とした上で、セミナーの成果に期待を寄せた。

　続いて、後志町村教委協議会教育長部会の飯田憲司部会長が「社会の急速な変化に伴い、学校や学校教育の課題は多様化している」としながら、「学校は〝地域の信頼に応える〟という観点が必要」と強調。参加する教頭やミドルリーダーに対しては、「校長と一般教職員への指示系統を担う大切な位置にいる。学校現場の雰囲気を高め、リーダーシップを発揮してほしい」と激励した。

　このあと、後志教育局の武田信吾局長が「次代を担う管理職に求められるもの」、小樽市立花園小学校の小杉芳博校長が「服務規律の順守と教頭の役割」をテーマに講義した。

　武田局長は「管内教育推進の重点による学校経営の評価」「〝学校力〟の向上による学校経営の改善」「全国学力・学習状況調査の結果と〝しりべし授業づくり〟の六つの視点」「調査結果の公表と説明責任」の大きく四点について説明した。

　このうち、「〝学校力〟の向上」では、教育基本法第六条の「生きる力を確実に身に付けさせるためには、体系的な教育が組織的に行われなければならない」の部分を引用し、「根底にあるのは学校は組織で機能するということ」と強調。学校力とは、①学校が一体となった組織的な力が生む教育力②個々の教員の力に過度に依存しないチーム力③学校の自己改革力―と説いた。

　小杉校長は、校長・教頭の職務や学校運営組織などについて分かりやすく解説した。

(関係団体 2015-09-10付)