道書道教育連盟が第６８回研究大会　実生活に役立つ指導を

（関係団体 2015-09-11付）

道書道教育連盟が研究大会

　【旭川発】道書道教育連盟（青木英昭会長）は三日から二日間、第六十八回道書写書道教育研究大会上川・旭川大会を開催した＝写真＝。研究主題は、「自ら実生活に役立てる確かな書写力、豊かな表現力を育む学習指導の在り方」。旭川市立愛宕中学校（小嶋康博校長）を会場に、小・中学校および高校の五授業を公開し、二百人超の参加者が、書写書道教育の充実に向けて研鑚を積んだ。

　後援は、上川教育局、旭川市教委、鷹栖町教委、上富良野町教委、上川管内校長会、旭川市小学校長会、旭川市中学校長会、道高校長協会、上川管内教育研究会、旭川市教育研究会、道国語教育連盟。

　研究主題のほか、校種別に主題を設定。小学校は「書く喜びを生活につなげる書写学習」、中学校は「確かな学びを生活に広げる書写学習」、高校は「美の共感　書く喜び　見る喜びを実施する書道教育」と定めている。

　小・中学校および高校で、①指導計画②学習活動③実生活に役立てる―の三点を工夫。①では系統的な指導と評価、②では学習内容の明確化と課題解決的な学習展開、③では意図的な硬筆・毛筆学習の関連指導などに取り組んできた。

　初日は、同連盟の理事会とレセプションを行った。

　二日目、公開授業後の全体会では、青木会長と大会運営委員長を務める小嶋校長があいさつし、上川教育局の小野寺一郎局長と旭川市教委の小池語朗教育長が祝辞を述べた。

　青木会長は「子どもたちが興味をもって文字を書くことを通して、書写書道を楽しむ心を育てたい。こうした教育研究の輪が、大会を通して全道に広がれば」と期待。小嶋校長は、大会に至るまでの研究の歩みを振り返った上で、「本大会を契機に、これからの書写書道教育の発展につなげてほしい」と呼びかけた。

　小野寺局長と小池教育長は、実生活に役立つ書写書道の指導の大切さを強調し、同連盟の研究を評価。大会の成果を各地域、学校にもち帰り、日ごろの実践に生かすよう求めた。

　つぎに、旭川市立神居東中学校の伊藤文江教頭が全体提言として研究内容について説明した。

　このあと、同連盟の総会を開いたほか、分科会での研究討議を行い、書写書道教育のさらなる充実に向けて研鑚を積んだ。

(関係団体 2015-09-11付)