北海道の教育を考える会~釧路市の集い 特別支援教育の理解深めて実践を 道教委・荒木教育指導監が講演(関係団体 2015-09-14付)
北海道の教育を考える会~釧路市の集い
【釧路発】道教育振興会(紺野忠一郎会長)、道教育振興会釧路市支部(白幡博会長)、道教育振興会釧路支部(中嶋嘉昭会長)は八月二十九日、釧路センチュリーキャッスルホテルで「第三十一回北海道の教育を考える会~釧路市の集い」ならびに「第三十五回合同教育講演会・懇親交流会」を開催した。道教委の荒木文生教育指導監=写真=が「教育の今日的課題~子どもが輝く特別支援教育の充実をめざして!」と題して講演。「すべての教職員が特別支援教育を理解し、推進していくことが重要」とし、教職員と保護者、関係機関の連携を呼びかけた。
釧路市、釧路管内の教育委員会、小・中学校の校長、教頭、教諭など会員二百十八人が参加した。
開会に先立ち、アトラクションとして武修館中学・高校筝曲部が和楽器合奏。開会式では、紺野会長が「学力や体力の向上、いじめ、不登校、子どもの問題行動等の解決は全国的なものであるが、本道においてはその取組の成果を徐々に上げつつある」としながらも、「我々は、これからも着実な実践の積み上げに力を傾注しなければならない」と強調。「地域から、本道の教育課題の解決・努力を目指し、教育の充実・発展に寄与していこう」と呼びかけた。
続いて、道教委の荒木教育指導監が「教育の今日的課題~子どもが輝く特別支援教育の充実をめざして!」と題して講演した。
荒木教育指導監は「特別支援教育とは、障がいのある幼児児童生徒一人ひとりの教育的ニーズを把握し、特別な支援を必要とする幼児児童生徒が在籍するすべての学校で実施されるものであり、障がいの有無やそのほかの個々の違いを認識しつつ、様々な人々が生き生きと活躍できる共生社会の形成の基礎となるものである」と理念を述べた。
その上で、「まず、すべての学校のすべての教職員が特別支援教育を理解し、推進していくことが重要。そして、子どもを真ん中に、教職員と保護者、関係機関の人たちがチームを組んで、教育、支援に当たることが大切」と力説した。
チームとしての学校像を、「校長のリーダーシップのもと、カリキュラム、日々の教育活動、学校の資源が一体的にマネジメントされ、教職員や学校内の多様な人材が、それぞれの専門性を生かして能力を発揮し、子どもたちの必要な資質・能力を確実に身に付けさせることができる学校」と定義付けた。改善方策として教職員の指導体制の充実、教育以外の専門スタッフの参画、地域との連携体制の整備を挙げた。
おわりに、子どもへの対応にも、保護者への対応にも「これだ」という決め手や近道があるわけではないことを示し、日々実践していることを地道に根気よく進めていくことが一番と説いた。
(関係団体 2015-09-14付)
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