札幌市中学校教頭会が定例会・研修会　特色ある教育内容学ぶ　札幌開成中等教育学校を見学

（関係団体 2015-09-10付）

札幌市中学校教頭会が９月定例会・研修会

　札幌市中学校教頭会（星野正彦会長）は三日、市立札幌開成中等教育学校で九月定例会・研修会を開催した＝写真＝。同校の授業や施設を見学したほか、講演を実施。参加者は中等教育学校の教育理念や特色ある教育内容などを学んでいた。

　冒頭、星野会長があいさつ。「中等教育学校の特徴や、生徒の様子など気になるところも多いと思う。実りの多い研修会にしてほしい」と呼びかけた。

　このあと、定例会では、全日研修会の業務分担等について協議したほか、七月に静岡県で開かれた第五十七回全国公立学校教頭会研究大会の様子の報告や小・中生徒指導交流について連絡した。

　研修会では、同校の七時間目の授業や施設を見学したほか、四年生学年主任の宮森正人教諭と小林直人教頭が「市立札幌開成中等教育学校の特色ある教育～同じ学校の中で異なる教育課程の新入生と編入生」と題して講演した。

　宮森教諭は、編入生の教育課程について、学校教育目標の「わたし、アナタ、ｍｉｎ―ｎａ　そのすがたがうれしい」のもと、スーパーサイエンスハイスクールやスーパーグローバルハイスクール事業を活用し、三年間外国の人や大学、企業など本物にふれて学習するなど、将来にわたって主体的に学ぶ生徒の育成に取り組んでいることを説明。自らの学びと将来を自らの力でデザインできるようになることを目指した「ＳＥＬＦ」の取組についても紹介した。

　また、小林教頭は、新入生の教育課程について、自ら課題を設定して探究する探究型授業や課題解決に向けて話し合う協同型授業、本物にふれる体験型授業など、国際バカロレアの教育プログラムや、六年間を通した学びの連続性を説明した。

(関係団体 2015-09-10付)