第59回渡島P連研究大会 健康な子育成する活動へ 分科会や講演などで交流深める(関係団体 2015-11-06付)
渡島P連研究大会
【函館発】第五十九回渡島PTA連合会研究大会が一日、七飯町立七重小学校で開かれた=写真=。関係者約四百五十人が参加。PTA活動の在り方や豊かな人間性をもつ子どもの育成など、五つの部会、八つの分科会に分かれて協議を行い、交流を深めた。
大会は道PTA連合会(佐藤彰会長)と渡島PTA連合会(加藤寛喜会長)の共催。渡島教育局、渡島教育委員会連絡協議会等が後援した。
大会主題は「未来を見つめ、日々変容する社会に生き、心身ともに健康な子どもの育成をめざすPTA活動は、どうあればよいか」。
開会式であいさつに立った加藤会長は、いじめ問題やスマートフォン、SNSの普及等にふれ、「我々が想像している以上の速さで、子どもたちを取り巻く環境が変化している」との現状を示し、道徳教育や家庭教育、社会教育の重要性を強調。「先生方と親がしっかりと連携し、自己研鑚につなげてほしい。未来のために、子どもたちのかけがえのない笑顔を守っていくために、ともに頑張ろう」と呼びかけた。
引き続き、来賓として出席した渡島教育局の辻俊行局長、七飯町の中宮安一町長、渡島教育委員会連絡協議会の鈴木清二副会長の三氏が祝辞。辻局長は、学校や家庭、社会が一体となった活動が子どもたちの確かな成長につながることを示し、「皆さんの取組が学校にとって大きな支援となっている」と述べた。
中宮町長は、自身がかつてPTA活動に携わっていたことを紹介し、「当時は大変だったが、今は非常に懐しく思っている。もう一度やりたくてもできない仕事。今、一生懸命にPTA活動をやることは大事なこと」と述べた。
また、鈴木副会長は「研究大会で一人ひとりが話をすることがとても大切。そのことで大会に参加した意義を実感できる」と述べ、大会の成果に期待を寄せた。
このあと、五部会八分科会に分かれて活発な意見交換が行われた。
第一部会「PTAの使命を果たす活動をどのように進めたらよいか」、第二部会「自己を高めるPTA活動をどのように進めたらよいか」、第三部会「夢いっぱいの子どもを育むための学校教育とPTA活動はどうあるべきか」、第四部会「豊かな人間性を持つ子どもを育てるために家庭教育をどのように進めたらよいか」、第五部会「子どもを安全で健やかに育てるためのよりよい社会環境づくりをどのように進めたらよいか」をテーマに、実践活動成果と課題などについて意見を交わした。
分科会のあと、道南のハンバーガーチェーン「ラッキーピエロ」の創業者・王一郎氏が「サービスの神髄」と題して講演した。
神戸出身の王氏は、二十一歳で中華料理店を開業したあと、二十七歳で函館に移住。飲食店を数店経営したあと、一九八七年にラッキーピエロを開業した。
講演では、十一坪の店舗からスタートしたグループが、道南地域にこだわった店舗展開と、国の内外からの出店依頼を断り、道南地域に根ざした経営姿勢を貫いていることなどを紹介。地域を愛する情熱が地域を豊かにしていくことを訴えた。
(関係団体 2015-11-06付)
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