人間関係形成力を高め　札幌市特別活動研究会が全市研究大会

（関係団体 2015-11-25付）

札幌市特別活動研究会が全市研究大会

　札幌市特別活動研究会（会長・加藤佳栄札幌市立稲穂中学校長）は十三日、札幌市立発寒西小学校で二十七年度全市研究大会を開催した。授業公開や研究討議を通して、よりよい生活や活動づくりに進んで参画し、互いに信頼し高め合う関係をつくりあげる子どもを育む特別活動の在り方を探った。

　同研究会は、研究主題に「主体的によりよい生活や活動をつくりあげ、望ましい人間関係を築く力を高める特別活動」を掲げ、研究の視点に、①実践力を高める活動構成②人間関係形成力を高める教師のかかわり―を設定。北海道の「どの学校でも活用できる実践」「魅力ある、具体的な子どもの育ちに結び付く実践」に向け、特別活動の基礎基本を踏まえながら、それを支える理論を各部会の実践を通して研究を進めている。

本年度は十四次研究（三年次）事業計画の最終年次に当たり、「目的意識と役割意識」のキーワードのもと、研究を積み上げ、活動の「深化・発信」を図っていく。

　授業公開後に行われた開会式＝写真＝で、加藤会長があいさつ。「現代社会に生きる子どもたちは、相手の表情から気持ちをくみ取ったり、周りの人のことを考えることが苦手だと言われている。いくら広くつながることができるようになっても、そのような関係性では、安心して自分を表現し、互いに心を許し合い、信頼される人間関係は決してつくることができない」と指摘。「特別活動は望ましい集団活動を通して、集団の一員として、よりよい生活や人間関係を築こうとする自主的・実践的な態度を育てることを目指しており、まさに今こそ、特別活動が果たす役割は大きい」と強調。「本年度、本研究会は十四次研究のまとめの年。研究討議で活発な意見交流が行われ、成果の〝深化・発信〟につながることを期待している」と呼びかけた。

　このあと、全体研究会が行われ、研究部と小学校探究部会が発表、提言したほか、研究討議を通し各部会の取組について交流した。

(関係団体 2015-11-25付)