別海中で最後の卒業式挙行
( 2016-03-24付)

別海中で最後の卒業式挙行

地域の志と信念 永遠に

69年の歴史に幕―4人盛大に送り出す

 【根室発】今月いっぱいで閉校する別海町立別海中学校(五十嵐淳一校長)。十四日には、同校で最後の卒業証書授与式が執り行われた=写真=。保護者や来賓、地域住民など多数が来校し、最後の卒業生四人の門出を盛大に祝った。

 町発祥の地と言われる本別海地区に位置する同校は、昭和二十二年に開校。以来、多くの卒業生を輩出してきたが、本年度末で歴史に幕を閉ろし、四月からは別海中央中学校と野付中学校に統合される。

 式では、国歌と校歌の斉唱および学事報告に続き、五十嵐校長が四人に卒業証書を授与した。

 続いて、五十嵐校長が式辞に立ち、「本年度はすべてのことに〝最後の〟という言葉がつき、プレッシャーなのではという心配もあった。しかし、四人の姿勢は常に真剣で、最上級生のリーダーシップがあったからこそ、数多くの学校行事が成功したと思っている」などと頑張りをたたえた。

 保護者には、「閉校するが、地域の教育にかける強い信念と志は永遠に語り継がれ、あすに向かって羽ばたく子どもたちの心の支えになるものと信じている」と感謝の言葉を述べた。

 このあと、生徒会長の天神海斗君が送辞を、卒業生代表の角谷正人君が答辞を述べ、最後は式歌「旅立ちの日に」を全員で斉唱して式を締めくくった。

( 2016-03-24付)