道教委が円滑な幼少連携実現へリーフレット作成・配布　ＰＤＣＡサイクルのポイントなど紹介

（道・道教委 2016-04-12付）

連携のチェックポイントなどを掲載

　道教委は、リーフレット『小学校生活を円滑にスタートするために』を作成した＝写真＝。幼小連携に向けたカリキュラム・マネジメントとして、ＰＤＣＡサイクルのポイントを提示。幼児教育と小学校教育の連携のチェックポイントには、「小学校と合同で行う研修や意見交換の実施」など八つを示した。リーフレットは全道の幼稚園や認定こども園、小学校に配布された。

　道教委では、小学校生活を円滑にスタートするために、幼稚園等と小学校がともに、子どもの発達を長期的な視点でとらえ、互いの教育内容や指導方法の違いと共通点について理解を深めることが大切と考え、リーフレットを作成した。

　幼小連携に向けたカリキュラム・マネジメントとして、ＰＤＣＡサイクルのポイントを提示。Ｐ（Plan）では、三月までに幼小連携の担当者を明確化し、幼稚園等と小学校との意見交換を実施することを呼びかけている。

　Ｄ（Do）として、指導計画に基づく保育を展開し、担当者が小学校との合同研修会の日程や内容も計画する。

　Ｃ（Check）では、記録をもとに幼児の成長の姿を振り返るとともに、小学校へ保育を公開し、成果や課題について話し合う合同研修会を行う。

　Ａ（Action）では、合同研修会を踏まえて指導計画を改善することを示した。

　最後に、幼児教育と小学校教育の連携のチェックポイントとして八点を示し、「連携に当たっては、取組のねらいを明確にするとともに、無理なく連携を進めることができるよう見通しをもちながら段階的に取り組むことが大切」と呼びかけている。

　道教委では、リーフレットを全道の幼稚園等の教諭のほか、小学校に配布した。

　チェックポイントの概要はつぎのとおり。

▽近隣の幼稚園、認定こども園、保育所、小学校の場所の確認

▽園だよりを近隣の幼稚園、認定こども園、保育所、小学校に配布

▽近隣の幼稚園、認定こども園、保育所、小学校に公開保育を案内

▽近隣の幼稚園、認定こども園、保育所、小学校の公開保育や公開授業の参観

▽小学校と合同で行う研修や意見交換の実施

▽幼児と小学校の児童が交流する行事や体験活動の実施

▽幼稚園等と小学校が合同で、小学校の「スタートカリキュラム」を作成

▽幼稚園等と小学校が合同で、幼稚園等の「スタートカリキュラム」を作成

(道・道教委 2016-04-12付)